再契約の条件に合意、締結に向けた道筋を整えたQBロジャースとパッカーズ
2021年07月30日(金) 06:46アーロン・ロジャースとグリーンベイ・パッカーズが正式に新たなスタートを迎えている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地29日(木)、クオーターバック(QB)ロジャースとパッカーズの双方が再契約の条件と文言に合意し、2021年シーズンに向けた契約締結への道筋が整ったと報道。
ロジャースとパッカーズが契約交渉の最終段階に達していると伝えられてから3日後のことだ。
また、NFLネットワークのトム・ペリセロはトレーニングキャンプの様子を伝える番組『Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)』の中で、今回の契約の予想金額に関する最新情報を明かしている。
「私の知るところでは、2021年にロジャースが受け取る金額は変わらず、2,200万ドル(約24億0,900万円)だ。パッカーズが今年のキャップスペースを得られるように、その一部はボーナスに換算される。2022年には2,550万ドル(約27億9,200万円)の契約を残しているが、2023年に迎える現行契約の3年目にして最終年は削除されている。つまり、ロジャースは3年ではなく2年の契約を残しているということになる」
まだ組織の上層部との関係は修復中ながら順調に進んでいるといい、ロジャースは特殊な立場で38歳のシーズンに突入する。
水曜日に実施されたメディアセッションで、ロジャースは今後もグリーンベイにとどまりたいとの思いを率直に述べていたものの、同時に、契約上で2022年にプレーする場所を決める権利は与えられていないことも指摘している。
これまでの経緯や今後の展開を考えると、今シーズンの結果によっては半年後にも、チーム首脳陣がロジャースと再び対立する可能性が考えられる。
グリーンベイはひとまずのところ、将来の殿堂入り候補であるロジャースを満足させる方法を模索しつつ、そのロジャースとともにスーパーボウル出場を狙うチームとしての立場を維持するための時間をいくらか稼いだ状態だ。
ロジャースとの契約と、ワイドレシーバー(WR)ランドール・コブの獲得は正しい方向への一歩と言えるだろう。残すはロジャースとマット・ラフルアーHC(ヘッドコーチ)、そしてパッカーズが2021年にしっかりと成果を上げるかどうかにかかっている。
【C】