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グリーンベイ帰還で「息を吹き返した」WRコブ

2021年07月30日(金) 14:41

グリーンベイ・パッカーズのランドール・コブ【AP Photo/Mike Roemer】

ワイドレシーバー(WR)ランドール・コブは古巣に戻り、これ以上なく幸せな様子だ。

現地29日(木)ゴブは2018年シーズン末以来、初めてグリーンベイ・パッカーズのメンバーとして練習を行った。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとの再会や、ヒューストンを離れたことの安堵からか、その表情は輝いていた。腕を大きく広げながらメディアルームに入ってきたコブは報道陣に「やあみんな、会いたかったぜ」とあいさつしている。

『ESPN』のロブ・デモフスキーによれば、グリーンベイに戻ってきた感触を聞かれたコブは「息を吹き返したよ」と答え、「あの世を見てきた」と続けたという。

コブは傭兵的な役割として2019年にダラス・カウボーイズで実りあるシーズン(キャッチ55回、828ヤード、タッチダウン3回)を送った後、2020年はヒューストン・テキサンズでデショーン・ワトソンとプレーした。コブはウィル・フラーやケニー・スティルスらと共にレシーバートリオの一角を成し、ベテランとしてキャッチ38回、441ヤード、タッチダウン3回という数字を残している。

また、テキサンズでは2020年の恐ろしいスタートとへッドコーチ(HC)ビル・オブライエンの解雇、それに続く災厄を経験してきた。

今週にロジャースがトレードをチームに促すまでヒューストンとの契約下にいたコブは、テキサンズが4勝12敗に沈み、チームが自分の意見を聞かず新ジェネラルマネジャー(GM/ニック・カセリオ)を雇用したことに怒るワトソンを目にした。また、内部の力がフットボール運営部門副社長のジャック・イースターの側に働くところや、カセリオがコブのようなチーム1年目のベテランによって立派なロースターを築こうとするものの、そこにはNFLで生計を立てる手段以上のテキサンズに対する愛着がほとんどない様を見てきた。

傭兵は自分の仕事の本質が現実のものとして表れるところを目にしてきたのだ。

その後、すぐにコブはヒューストンを離れ、グリーンベイに向かった。コブにとって多くの良き思い出のある地だ。

『Green Bay Press-Gazette(グリーンベイ・プレス・ガゼット)』のライアン・ウッドはコブが「チームメイトの一人が、俺は“まるで牢獄から出てきたところみたいだ”って言ったんだ」と話したと伝えている。

コブは2021年も苦戦が予測されるチームから、多くの人々が今年もNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の有力候補と見るチームへと移った。31歳の誕生日を1週間後に控え、コブはまさにベテラン選手が望むであろう場所にいる。すなわち、リングを追いかけるチームだ。

「グリーンベイは“フォーチュン500”に入る企業みたいなもの。ヒューストンは立ち上げたばかりの企業みたいなもんさ」とコブは説明した。

コブはグリーンベイの幸運と成功が2021年に今まで以上の思い出を作ってくれることを願っているだろう。

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