QBウェンツの健康的な復帰を強調するコルツオーナー、「100%の状態で迎えたい」
2021年08月14日(土) 05:47
クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツがレギュラーシーズン開幕までに足のケガから復帰できるかどうかにかかわらず、インディアナポリス・コルツは開幕週に5年連続で異なるスターターを起用することになるだろう。
そのため、コルツのオーナーであるジム・アーセイはウェンツの長期的な健康状態に投資しており、それと同時にヘッドコーチ(HC)フランク・ライクのQB陣の対応には最高の自信を持っている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のスティーブン・ホルダーによると、現地12日(木)にアーセイは「(ウェンツに)100%の状態でプレーして欲しいと伝えた。われわれは2カ月後、2年後、4年後もウェンツに健康でいて欲しい。ウェンツが万全な状態で戻ってくるのを見たい。それがシアトルであれば、それはそれでいい」」と話したという。
シアトル・シーホークスはシーズン第1週に敵地でコルツと対戦する予定だ。ウェンツは8月2日(月)に足の手術を受け、復帰までの期間は5週間ないし12週間と広めに設定されている。
オフシーズンにフィラデルフィア・イーグルスとのトレードでウェンツを獲得したアーセイは、ウェンツのケガの影響は今シーズンの最初の数週間や、今シーズン全体に限ったことではないと明言している。アーセイが復帰には時期尚早だと考えているオフェンシブガード(OG)のクエントン・ネルソンとウェンツ2人の復帰について、ライクHCは楽観的な見方を示している。
アーセイの慎重な姿勢は、ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードとともに契約延長したライクHCへの信頼感からきているようだ。
アーセイはウェンツを欠く現在のクオーターバックの状況について「安心感がある」と話した。「だからこそフランクがいるのだ。彼以上によく分かっている人物はいない」
日曜日に行われるカロライナ・パンサーズとのプレシーズン初戦では、ジェイコブ・イーソンやルーキーのサム・エリンガーに注目が集まるだろう。
もしウェンツが第1週のシーホークス戦を欠場すれば、エリンガーかイーソンが先発する可能性は十分にある。そうなった場合、忘れられがちな2017年のスコット・トルジーンや、2018年のアンドリュー・ラック、2019年のジャコビー・ブリセット、そして昨シーズンのフィリップ・リバースに続くことになる。
アーセイはコルツのQB事情に自信を持っており、ウェンツには忍耐強く接したいと考えている一方で、ベテランとの契約のために扉は開けておいたようだ。
アーセイは「今のところ(イーソンかエリンガーで)いく可能性は高い。しかし、われわれは常に選択肢を広げている」と話している。
【RA】