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シーホークスSアダムスのレギュラーシーズン初戦欠場は「想像すらできない」とキャロルHC

2021年08月14日(土) 08:46


シアトル・シーホークスのジャマール・アダムス【AP Photo/Ted S. Warren】

セーフティ(S)ジャマール・アダムスのホールドインは即座の解決を見ないものの、シアトル・シーホークスにはまだ時間がある。

その時間がある分、ピート・キャロルHC(ヘッドコーチ)は最悪の事態を想像せずに済んでいる。シーホークスのレギュラーシーズン初戦となるインディアナポリス・コルツ戦にアダムスが出場しない可能性はあるかと聞かれたキャロルHCは否定的な姿勢を見せた。

現地13日(金)、『Tacoma News Tribune(タコマ・ニュース・トリビュート)』のグレッグ・ベルに「まあ、まったく考えたことすらもないね。まったくない。想像すらできない」と答えたキャロルHC。

アダムスがNFLの中でもトップセーフティとしての価値を有しているのは明らかであり、シーホークスが昨夏に実行したニューヨーク・ジェッツとのトレードでは、1巡目指名権を2つも手放している。このトレードにより、当時にアダムスが抱えていた不満は解消され、誰もが将来にわたってプレーすることを想像していたチームのもとへ行くことになった。その後、アダムスは12試合に出場して9.5回のサックを記録し、ディフェンシブバックの1シーズンあたりのサック数記録を樹立したことからも、そういう期待が現実にならないなど考えられなかった。

それを経て、契約交渉が始まっているが、あまり進展はしていない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが先月に報じたところによれば、アダムスの代理人とシーホークスの間の溝はステータスの問題ではなく、シーホークスはアダムスをリーグ最高額のセーフティに押し上げる用意があるとのこと。

それでも、まだ両者は合意に至っていない。

昨年の夏にシーホークスが投じた金額は高額であり、基本的にはアダムスと長期契約する以外の選択肢はない。アダムスがすべての主導権を握っており、ややこう着状態に陥っているとはいえ、シーホークスとしてはシーズン突入まで引き延ばすわけにはいかないだろう。

そういったシナリオを考えないようにするという点でキャロルHCは正しい。契約はいずれ成立するはずだ。実際にサインがなされるまで、状況を見守るしかない。

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