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NFLで8シーズン、スーパーボウル1回制覇のベテランRBディオン・ルイスが引退

2021年08月14日(土) 23:39

テネシー・タイタンズのディオン・ルイス【AP Photo/James Kenney】

ディオン・ルイスの素晴らしいNFLキャリアが終わった。

スーパーボウルのチャンピオンに輝いたこともあるランニングバック(RB)の引退を、彼の代理人が現地13日(金)に発表した。

第一報を伝えたのは『ESPN』だ。

2011年にフィラデルフィア・イーグルスから5巡目指名を受けたルイスは、最初の2シーズンでは控えめなプレーに終始した。2013年にクリーブランド・ブラウンズにトレードされた後、彼はキャリアを脅かすような足の骨折に見舞われ、2シーズンを犠牲にした。

スピードと機動性が強みだったルイスが以前の状態を取り戻し、チームに貢献できるのかについては疑問の声もあった。ニューイングランド・ペイトリオッツが彼にチャンスを与え、2014年シーズン末にフューチャー/リザーブ契約を結ぶ。

ケガとの戦いはまだ終わっていなかった。

ペイトリオッツで2015年のロースター入りを果たしたルイスは、最初の2週間でいきなり258スクリメージヤードを獲得して見込みを示す。機動性に富み、隙を見つけられるランナーのルイスはトム・ブレイディのパス攻撃で大きな役割を果たし、レギャレット・ブラントの理想的な代役になると考えられた。3試合を終えた段階で、ペイトリオッツは契約延長をオファーし、彼がチームにとって重要な歯車になるという確信を示した。

数週後、ルイスはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、2015年最後の8試合と2016年シーズンの前半を失った。

シーズン後半に復帰すると、ペイトリオッツのスーパーボウルへの道のりに貢献。第51回スーパーボウルで先発リスト入りしたルイスは、有名なアトランタ・ファルコンズへの逆転勝利劇に出演した。

ルイスのベストシーズンはペイトリオッツにいた2017年で、896ランヤードとタッチダウン6回、214レシーブヤードとタッチダウン3回を記録した。

そのオフシーズン中に彼はテネシー・タイタンズと契約し、やや苦い思いでニューイングランドを去ることになる。この時タイタンズはヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルと契約したばかりだった。タイタンズでは2年間を過ごし、726ランヤード、564レシーブヤードと合計3回のタッチダウンを挙げている。

2020年はニューヨーク・ジャイアンツで16試合をプレーし、242スクリメージヤードとタッチダウン3回を決めた。

10年にわたったキャリア(プレーは8シーズン)の通算成績は2,425ランヤードでタッチダウン13回、1,408レシーブヤードとレシーブタッチダウン8回だった。

初めのうち、ルイスのキャリアは始まる前からケガによって終わるかに見えた。だが、彼はやり抜いた。スーパーボウルのリングと克服した全てへの称賛を胸に、彼は引退する。

【M】