2番手QBの座を狙うハスキンズが「ジャズプレーヤー」のようなパフォーマンスを披露
2021年08月15日(日) 01:18
現地12日(木)夜、ピッツバーグ・スティーラーズのナンバー2クオーターバック(QB)の座をかけて、ドウェイン・ハスキンズがメイソン・ルドルフを脅かす存在であることを示した。
バックアップQBのハスキンズはスティーラーズが13対0でフィラデルフィア・イーグルスを追いかけていた第2クオーターに登場。スリーアンドアウトの後、ハスキンズは前半最後にニーダウンで終えたドライブを除き、3ドライブ連続でタッチダウンに導いたほか、フィールドゴールにもつなげてスティーラーズを逆転させ、24対16の勝利に貢献した。
ハスキンズは試合後、報道陣に対して「ジャズプレーヤー」のようにプレーしろというQBコーチのマイク・サリバンの指示に従っただけだと明かしている。
『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』によると、ハスキンズは「かなりスムーズにいく、それが俺のやろうとしたことだ」と語っている。「スムーズに、プレーの流れが来るようにして、見たものを信じて、目と足でボールの行方を見極めようとした」
長年、アシスタントコーチを務めたサリバンはニューヨーク・ジャイアンツやタンパベイ・バッカニアーズで攻撃コーディネーター(OC)も歴任してきたが、今シーズンからはQBコーチとしてスティーラーズに加わった。サリバンのハスキンズへのメッセージは、ベン・ロスリスバーガーの後ろに控えるルドルフにプレッシャーをかけようとしている若いシグナルコーラーの心に響いた。
ハスキンズは22回のパスのうち16回を成功させて161ヤードを記録、タッチダウントスも決めた。ハスキンズはディフェンス陣のタックルに臆することなく、プレーの精度はワシントンで見たものよりも高かった。ハスキンズは何度か不安定なトスをしたため、すべてがうまくいったとは言えないが、全体的に見てスティーラーズはハスキンズの2回目のプレシーズン出場での成長を評価している。
マイク・トムリンHC(ヘッドコーチ)は「ハスキンズは今夜、指揮を執っていたと思う」と語り、次のように続けた。「ハスキンズはメンバーとコミュニケーションをとり、自分のプレーの流れをよく理解していた。サードダウンのプレー、確か残り8ヤードあったのだが、ハスキンズは3、4回リードしてからフィールドの真ん中にボールを投げ、われわれの方に流れを変えてくれた。あれがあの試合を象徴している」
レギュラーシーズンに向けて、ハスキンズがルドルフの熱量を高められるかどうかはまだ分からない。しかし、ワシントンではすぐに脱落してしまっていた24歳のハスキンズは、ピッツバーグで著しい成長を遂げている。
プレシーズンゲームは2回残っているため、ハスキンズは成長を示す機会をより多く得るだろう。そして、スティーラーズの控えの選手たちと一緒に甘いジャズ音楽を演奏できることを示してくれるはずだ。
【RA】