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WRベッカムのトレードがうまくいき、「満足」とジャイアンツのジェトルマンGM

2021年08月18日(水) 23:51


クリーブランド・ブラウンズのオデル・ベッカム【AP Photo/David Dermer】

今週はニューヨーク・ジャイアンツがクリーブランド・ブラウンズと一緒に合同練習をすることになっており、それはつまり、オデル・ベッカムと“ビッグ・ブルー”の再会を意味する。

ジャイアンツは2019年3月にスターレシーバーをクリーブランドへと送り出した。それと引き換えに、彼らはセーフティ(S)のジャブリル・ペッパーズと2つのドラフト指名権を手に入れ、それが1巡目指名のディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスと3巡目指名のエッジラッシャー、オシェイン・ジミネスへと姿を変えた。

ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)を務めるデーブ・ジェトルマンは、現地17日(火)の記者会見でこれについて質問されている。

「私は満足している」という彼の返答を『The Cleveland Plain Dealer(クリーブランド・プレイン・デイーラー)』が伝えた。「何しろ、われわれはデクスターを手に入れた。ジミネスにはケガの問題があったものの、彼も試合に出た時は有望性を見せている。ジャブリルはわれわれのために素晴らしい仕事をしてくれた。だから、私はそのグループが気に入っているんだ」

ペッパーズはニューヨークでの2シーズンで堅実さを見せ、時に輝きながら167回のタックル、2.5回のサックとインターセプトを記録。ローレンスは2020年にポケットへのプッシュで良い2年目を過ごし、4回のサックを決めた。3年目の飛躍が期待される。ジミネスはルーキーとして4.5回のサックを挙げたが、昨シーズンはケガのために4試合のプレーにとどまった。

これまでのところ、ゲーム屈指のエキサイティングな選手と引き換えた割には、それほど目覚ましい成果ではないように思える。とはいえ、クリーブランドに行ってからのベッカムも圧倒的というほどの活躍は見せていない。2019年はクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドとの連携があまりうまくいかず、昨年はたった7試合を終えたところでACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してしまった。

“OBJ”ことベッカムを手放して以来、ジャイアンツは一度もプレーオフに進めていないが、ブラウンズは昨年、ベッカムを使えないままポストシーズンの戦いで1勝している。

どちらの側もトレードの勝者であると自慢するほどの出来ではないと言って差し支えあるまい。

両チームは22日(日)にクリーブランドで対戦予定のため、OBJの名前が今週取り上がられるのはこれが最後でないことは確かだろう。

【M】