テキサンズQBワトソンへの訴えに関してFBIと話しをしたと原告側弁護士
2021年08月19日(木) 13:15ヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンを性的暴行とハラスメントで訴えている22名の女性の弁護士が、自身と一部のクライアントがこの件についてFBIと話をしたと現地18日(水)に語った。
弁護士のトニー・バズビーがFBIから連絡があり、それに応じたと『The Associated Press(AP通信)』に話している。FBIの関与についてはスポーツ界における法律問題を伝えるウェブサイトである『League of Justice(リーグ・オブ・ジャスティス)』が火曜日にこの件について最初に報じていた。
バズビーがFBIの関与を明かしたのを受け、ワトソンの弁護士は水曜日に記者会見を開き、以前にワトソンが原告の一人による恐喝の疑いについてFBIと話をしたと述べている。
22名の女性はマッサージの施術中にワトソンが女性らの意思に反して自らをさらし、性器で女性に触れたり、キスしたりしたと訴えている。
ワトソンとその弁護士たちはこれらの訴えを否定。弁護士は一部のアポイントメントで“何らかの性的な活動”があったものの、ワトソンは誰に対しても強要していないと述べた。
ヒューストン警察が一部の訴えについて捜査しているものの、起訴はされていない。NFLは独自の調査を行っている。
ワトソンの弁護団の代表であるラスティ・ハーディンは水曜日に開かれた記者会見で、ワトソンを訴えている女性の1人がワトソンから3万ドル(約330万ドル)を脅し取ろうとした疑いについて、FBIの捜査官から4月に接触があったとコメント。ハーディンは捜査官がワトソンから聞き込みをしたと話している。女性はワトソンからオーラルセックスをするよう強要されたと申し立てている。
FBIのヒューストンオフィスの広報官であるクリスティーナ・ガルザはEメールでのコメントによって、捜査の有無については否定も肯定もできないとした。
ハーディンは地元当局による調査の中で大陪審の召喚状が送られたものの、その詳細については知らないと話している。
「(検事による)捜査が終了したときに調査結果が大陪審に提示される。われわれにも出廷し、自分たちの側の話をする機会や、公正な審理が与えられるだろう」とハーディンは続けた。
テキサンズでのワトソンの未来は不確かなままだ。ワトソンは先月にテキサンズのトレーニングキャンプに合流し、罰金を回避している。2020年に4年1億6,000万ドル(約176億3,000万円)でテキサンズとの契約を延長し、昨シーズンはNFLでトップのパスヤードをたたき出したワトソンだが、民事訴訟が起こされる以前にチームにトレードを要求していた。
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