ホプキンスとグリーンを擁するレシーブ陣で「楽しむ」準備ができているカーディナルス
2021年08月20日(金) 17:06ロースターが書類上のものからフィールド上のものに移り、選手人事担当者の決断が試される時期が近づいている。
そのような決断がアリゾナでも試されている。低リスクで獲得したワイドレシーバー(WR)A.J.グリーンが、アリゾナ・カーディナルスのレシーバー陣を強化するかもしれない。もちろん、グリーンがどれだけ役に立つかはまだ分からないが、楽観的な人々はこのチームが対戦相手に与えるであろう挑戦を「好きな方を選べ」というおなじみの言葉で表現している。
『ESPN』によれば、元シンシナティ・ベンガルズの攻撃コーディネーター(OC)で現在はワシントン・フットボール・チームのヘッドコーチ(HC)であるジェイ・グルーデンが次のように語ったという。
「もしチームに優秀なコーナーが1人いて、第3ダウン残り5ヤードをマンツーマンでプレーする場合、彼を(WRディアンドレ・ホプキンスと)一緒に移動させて、2番目に優秀な者にグリーンに任せるのか? 気が狂っているのか? それは大問題だ」
「本当に大変だろうな。カイラー・マレーは楽しんでいるはずだ」
クオーターバック(QB)カイラー・マレーのプレーを見るのは楽しいことであり、マレーが楽しんでいれば視聴者も必ず楽しめるはずだ。そう、スーパーボウルを!
しかし、グルーデンHCが“コーナーを動かす”(基本的には、特定のディフェンダーがどこにいても特定のレシーバーを追従すること)について言及したことは興味深い。少なくとも現時点で、カーディナルスのやり方とは一致しないからだ。
その理由はいたってシンプルだ。カーディナルスのクリフ・キングスベリーHCはホプキンスをあまり動かさない。下部ルートチャートを参照されたい。
DeAndre Hopkins set the Cardinals' single-season receptions record with 110 tonight, and while that's a great achievement, I can't help but be frustrated by how Kliff Kingsbury's offense is limiting his potential by rarely moving him around. Just look at this route chart: pic.twitter.com/6TthK6v27i
— Nick Shook (@TheNickShook) December 27, 2020
コーナーを動かすのはカーディナルスのトップターゲットに張りつくためにディフェンスバックを逆サイドに移動させるというよりも、ホプキンスをミラーリングするためのものだ。また、『ESPN』の記事でホプキンスが話していたように、これまでのカーディナルスがそうでなかったとしても、グリーンが自分のいる側を好むならば、ホプキンスはフィールドの反対側に移動するだろう。
「A.J.グリーンとディアンドレ・ホプキンスの間でルートを走っている選手がいれば私はうれしい」とキングスベリーHCは話している。
配置やマッチアップに関係なく、WRにホプキンス、グリーン、クリスチャン・カークを抱えるチームが守備の難しいグループであることに変わりはない。
グリーンは「俺たちはダイナミックになれるさ。プレッシャーはだいぶ減ったから自分らしく仕事をすることができる」と語った。
ベンガルズ時代に「もう一人パートナーが欲しい」と言っていたグリーンが、ホプキンスという最高のパートナーを得ることができた。その成果がどれほどのものかは今秋、選手たちがフィールドに立ち、理論を実行に移すときに分かる。
【RA】