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膝を捻挫のイーグルスWRデボンタ・スミス、プレシーズンデビューを終えて「スケジュール通り」

2021年08月20日(金) 23:47


フィラデルフィア・イーグルスのデボンタ・スミス【AP Photo/Chris Szagola】

MCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)のケガから練習に復帰した数日後の現地19日(木)、フィラデルフィア・イーグルスのデボンタ・スミスはプレシーズンデビューを果たした。試合は35対0でニューイングランド・ペイトリオッツに敗れている。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、全体10位指名のワイドレシーバー(WR)は25回のスナップをプレーしたといい、彼は試合後、膝のケガのためにキャンプで時間を失ったものの、今はいい状態だと語った。

「スケジュール通りだと思う」と彼はチームの公式サイトで語っている。「調子は良かった。ひたすらリハビリに取り組み続けたんだ。今はいい感じだ」

初めてのNFLの舞台でスミスが流れをつかむにはやや時間がかかった。最初の3回のターゲットは不首尾に終わっている。1回目はクオーターバック(QB)ジョー・フラッコからの遅いスローでボールを完全につかみきれず、2回目のバックショルダーはタイミングが合わず、ペナルティによって無効となったが、3回目のパスはドロップしてしまった。

「何がまずかったかは分かっている」と序盤のミスについてスミスははっきりと口にした。「俺はボールをキャッチすることに集中しなきゃならない。ていうか、それが全てなんだ。目を離すのが早すぎた。それ以外は何もない。その辺のプレーをしっかり成功させなくちゃな」

最後の2回のパスはキャッチしており、公式的に4回のターゲットで2回のキャッチ、ロングで10ヤード、計19ヤードのスコアを残した。

「彼らから期待されるプレーをやり遂げなきゃならない」とスミスは言う。「(サイドラインにいたことによる)さびだなんて言わないぜ。ただボールのキャッチに集中できていなかったんだ。ボールを捕らえる前に振り返るのが早過ぎた。俺は毎日練習に行って、“JUGS”(投球マシン)を相手にしている。それをもっと増やすべきなのかもな」

スミスのデビューの素晴らしさは、プレーの結果に関係なく、ターゲットの展開の仕方にあった。ルーキーの彼はスムーズなルートランニング能力を見せ、多くのセパレーションを作り出した。プレシーズンでわれわれは、本番になった時に持ち越される特徴を探そうとするものだ。速いカットでディフェンターから離れることができるスミスの能力と、ルートのうまさは、そうした特徴の1つだ。

彼のエラーは精神面からだけでなく、QBたちとの信頼関係を築くことで修正可能だ。失敗について自分への厳しさもはっきりと見せており、ポジティブな思考の持ち主であることが示唆されている。

彼が異次元のプレーでペイトリオッツのディフェンスに火をつけることは確かになかった。だが、ルーキーとしてレギュラーシーズンに持ち越せる多くの有望性と特徴を見せた。イーグルスのオフェンス内で、彼のポテンシャルはシーズンに大きな期待を持たせてくれる。

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