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「今はプレーしたいという衝動がない」とラリー・フィッツジェラルド

2021年08月21日(土) 06:27

アリゾナ・カーディナルスのラリー・フィッツジェラルド【Ryan Kang via AP】

ワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドがアリゾナ・カーディナルスの一員としてシーズン開幕を迎えることはないが、将来の殿堂入りが確実視されるフィッツジェラルドが現地20日(金)に完全に引退を表明することもなかった。

『Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)』で放送されている『SiriusXM(シリウスXM)』の番組“Let’s Go(レッツゴー)”の最新エピソードにジム・グレイとともに出演したフィッツジェラルドは、今季にフィールドに立つことはあるのか、それともフルタイムのラジオ解説者になるのか問われ、次のように答えている。

「今のところ、ラジオの解説者だね。ジム、正直に言うとね、今はプレーしたいという衝動がない。9月、10月、11月にどう感じるかは分からないけど、今日、今の今はその気にならないんだ。その気持ちを尊重しないといけないと思っている。フットボールは単にやりたいからやれるというものではないし、やるべきことを果たすためにはしっかりと関わって準備も万端にしておかないとできるものじゃない」

まもなく38歳になるフィッツジェラルドはシーズン終盤での復帰の可能性を残しながらも、全面的な引退発表に最も近い表現と言えよう。

カーディナルスは今年、ベテランのA.J.グリーンとルーキーのロンデール・ムーアを迎えてワイドレシーバー陣を前進させているが、それでも、フィッツジェラルドが心変わりした場合には復帰の可能性を常に残している。

ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーは先月、フィッツジェラルドについて「本人の意向次第だ」と語っていた。

シーズン終盤になってフィッツジェラルドの気持ちに変化がない限り――そしておそらくそれはスーパーボウルリングを追求できるかどうかにかかっている――フィッツジェラルドのアリゾナでのキャリアは17シーズンで終わりを迎えるだろう。プロボウラーに11回選出された経歴を持つフィッツジェラルドは歴代2位となる1万7,492ヤードを獲得し、レシーブ1,432回、タッチダウン121回、数え切れないほどの好プレーを披露しており、いずれは殿堂入りを果たすことになるだろう。

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