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シーズン前のワクチン接種率向上を目指して疫学者がバイキングスに講演

2021年08月24日(火) 13:34


ミネソタ・バイキングス【NFL】

ミネソタ・バイキングスは2021年のシーズンが近づくにつれて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種率を高めるために全力で取り組んでいる。

現地23日(月)朝、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは事情を知る関係者の話として、バイキングスが著名な疫学者であり感染症専門家でもあるマイケル・オスターホルム博士を招き、チームに向けて講演を行なったと報じた。

セッションは「うまくいった」とマイク・ジマーHC(ヘッドコーチ)は述べたが、ワクチンを接種していない選手たちの考えが変わったかどうかについては断言できていない。

ジマーHCは報道陣に対し、次のように話している。

「博士は世界でもトップクラスのスペシャリストであり、ポイントを押さえて多くの質問に答えていたと思う。これで何かが変わるかどうかは分からない。しかし、博士がこちらに来て、直接チームと話をしてくれたことにとても感謝している。博士に会えてよかった。博士は人々がフットボール選手を尊敬するときの重要性を理解している。特に今、あまり触れたくはないが、デルタ株が世界中の若い世代に影響を与えていることを考えると、11歳以下は含まれないものの、ワクチンが子供たちにも安全であることを示し、こういった子どもたちが接種できるようになれば、みんながより健康でいられると考えている」

バイキングスに所属する選手のワクチン接種率は他のNFLチームに比べて遅れている。クオーターバック(QB)カーク・カズンズはワクチンを接種していないことで最も注目されている選手の一人だ。バイキングスのQBルームでは、新人QBケレン・モンドがCOVID-19の検査で陽性が判明したのを受け、活動時間が失われる事態がすでに起こっている。

ジマーHCはワクチンに関するチームの状況について、不満を口にしてきた。

カズンズのような選手たちは、ワクチンに関してそれぞれが独自に調査していると繰り返し述べている。そのプロセスを支援するために、バイキングスは専門家を招いて選手に話し、ワクチンが安全であることを納得させ、接種しないことで生じる制約を受けずに2021年のシーズンを乗り切りたいと考えている。

また、月曜日にFDA(アメリカ食品医薬品局)はファイザー社とバイオンテック社が共同開発したCOVID-19のワクチンを16歳以上の人に使用することを正式に承認した。

ジマーHCはアメリカ食品医薬品局の発表がワクチンを接種していない選手にとって意味があるのかどうかは分からないと話し、次のように語っている。

「分からない。多分だが、聞かれた質問の中にはインターネットで見たような内容もあった。博士が言っていたように、彼は100パーセント正直に話すつもりだった。答えを知っていれば教えてくれる。知らなければ知らないと教えてくれる。博士は素晴らしい仕事をしたと思うし、それが役に立つことを願っている」

「私はただ・・・選手たちとその家族を大切に思っている。それが一番の理由だ。もしCOVID-19が原因で試合に出られなくても、それはそれで構わない。しかし、私は彼らに病気になってほしくないし、彼らの家族や子ども、私の孫たちにも病気になってほしくないのだ」

【RA】