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QBニュートンの不在は新人ジョーンズのチャンスになるとペイトリオッツHCベリチック

2021年08月25日(水) 11:41


ニューイングランド・ペイトリオッツのマック・ジョーンズ【AP Photo/Chris Szagola】

後から振り返ってみたとき、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンの5日間の不在がレギュラーシーズンの先発決定にどういった影響を与えるかをニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックが明かすことは決してないだろう。

しかし、チームの最終仕上げを前に、少なくとも新人のマック・ジョーンズがこの機を活用できる可能性があることをベリチックHCは認めている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディによれば、日曜日に予定されているニューヨーク・ジャイアンツ戦がジョーンズにとってビッグチャンスになるか聞かれたベリチックHCは、いつも通り言葉を倹約しつつ「ああ、そうだ」と答えたという。

ニュートンはクラブ施設を離れた場所での検査についてのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)プロトコルを誤解していたことが原因で、今週はチームのアクティビティにバーチャルな形でしか参加できていない。復帰は木曜日であり、5日間の隔離が要されるこの措置はワクチンを接種していない選手のみを対象とするものだ。

ワクチンを接種していない選手に対するルールが自身の意思決定に関係してくるか尋ねられたベリチックHCは典型的なスタイルでこの質問をかわした。

「リーグのルールはリーグのルールだ。われわれはそれに準拠する。それがどんなものであれ、ルールはルールだ」とベリチックHCは述べている。

ニュートンはプレシーズンに好パフォーマンスを見せているが、ジョーンズについても同じことが言える。そして、試合で担当したレップスが多いのはジョーンズの方だ。実際、ジョーンズが2試合でパスアテンプト38回を数えるのに対し、ニュートンは16回となっている。もちろん、それは未知のものをより確認したいというベリチックHCのやり方なのかもしれない。昨年にペイトリオッツで15試合に先発した、実力を証明済みのベテランであるニュートンについては、コーチングスタッフが確認すべきことは多くない。ニュートンには経験があり、相手守備陣に負担を強いると同時に、それによって他のバックスに攻撃の可能性を広げるランアタックがある。それでも、ジョーンズが良く見えてくるにしたがって、この新人クオーターバックがペイトリオッツ攻撃陣をポケットから動かすさまは次第に無視できなくなってくる。

ニュートンがジャイアンツとの合同練習に参加できない今、ジョーンズが今週末に再びレップスの多くを担う見通しは強まっている。

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