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QBフィールズはプレシーズン最終戦で先発、第1週先発はダルトンのままとベアーズHCナギー

2021年08月25日(水) 14:10

シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/David Banks, Pool】

シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・ナギーは2021年プレシーズンゲーム第3週の試合を、過去のプレシーズンゲーム第4週と同じように対処しようと考えている。すなわち、レギュラーシーズン第1週の先発クオーターバック(QB)は出場しないだろう。

ナギーHCは現地28日(土)に控えるテネシー・タイタンズとのプレシーズンゲームで、先発QBのアンディー・ダルトンが欠場すると報道陣に話した。新人QBのジャスティン・フィールズが先発し、2クオーターほどでプレーする見込みだ。

ナギーHCはすべてを明かしたわけではないが、オフェンシブライン(OL)の先発メンバーの一部がフィールズと一緒に出場するだろうとつけ加えている。

ベテランクオーターバックのダルトンがプレシーズンに苦戦していたにもかかわらず、この序列はダルトンがレギュラーシーズン第1週のスターターになるというベアーズの継続的な主張を強調している。

土曜日のタイタンズ戦はフィールズにとって成長を示す重要な機会となるだろう。これまでほとんどの場合でバックアップメンバーとともにプレーしていたルーキーにとって、スターターと一緒にプレーすることは有益なことだ。

ナギーHCはフィールズについて、「私たちにとっては上達することがすべてだから、フィールズが一生懸命プレーし、良いプレーをする姿を見たいだけだ」と話している。

「まわりの変数が違うだろう? フィールズはアンディーがそうだったように、何人かのレシーバーと一緒にいるわけではない。私が彼に求めているのは、クオーターバックのポジションで良いプレーをすることと、いつも言っているが、私たち全員のために大局的な視点を持ち続けることだ」

フィールドに活気をもたらすフィールズは、チームによるトレーニングキャンプ前の予想よりも成長しているとナギーHCは述べた。

それでも、フィールズがダルトンを抑えて先発するにはまだ十分ではない。今度の土曜日に新人がどれだけ活躍しても、ナギーHCはダルトンがスターターであることを明確にしている。ダルトンがいつまでそうしていられるかは、その仕事ぶりとチームの成績にかかっている。

ベアーズのレギュラーシーズン初戦はゴールデンタイムで放映されるロサンゼルス・ラムズとの相手本拠地での試合であり、第2週にはダルトンがかつて所属していたシンシナティ・ベンガルズ、第3週にはクリーブランド・ブラウンズと対戦する。ベアーズがデトロイト・ライオンズをホームに迎える第4週にはスケジュールが緩和されるため、ダルトンが活躍できない場合にナギーHCがQB交代の引き金を引くのはここかもしれない。

フィールズにとって土曜日の試合は敵ディフェンスを相手に成長する最後の機会となる。若きフィールズにはいかに速く読みを通すかから、適切なプロテクションを確実にコールできるようにすることまで、改善できる点が多くある。

コーチたちは長い目で見たときに自分にとって最良なことをしていると信じ、その計画に賛同しているフィールズは、次のように話した。

「チームのプレーヤーがコーチの言うことを信じなかったら、そのチームは成功しないと思う。つまり、俺には選択肢がないのさ。ナギーコーチと彼の計画を信頼して、毎日良くなっていくことが、成功に一番つながると思う。もちろん、俺たち全員が試合に勝つっていう同じ目的を持っているから、結局それが彼を信頼する理由だ。俺が彼を信頼しない理由はない」

フィールズが先発の役割を担うときをどうやって知るのかという質問を受けたナギーHCがその質問に直接答えることはなかった。

「評価プロセスのひとつとして、こう自問するんだ。トレーニングキャンプを通じてジャスティンがどういう状態になると考えたか、そして、ジャスティンはその通りになっているのか? 少しは良くなったか? それとも悪くなったか?」と言うナギーHCはこう続けた。

「この時期に多くの新人たちがどういった位置にいるかという点で、彼のレベルはその評価に確実に合格していると思う。私の言っていることが分かるかな? だから、そこは良いところだと思っている。しかし、今はジャスティンを含め、クオーターバックの1人1人が成長しているんだ」

「頂点に立つまでのストーリーは人それぞれだろう? このリーグのすべてのクオーターバックには異なるストーリーがあって、ルーキーとして初日から活躍した選手のよい例もあるね。そういう素晴らしい例がある。また、初日からプレーすることがなかった選手が、少しだけ使われないままでいた例もある。方法は自分たちで考えなければならない。私たちにできることは、彼らが毎日戦い続け、練習では最高のパフォーマンスを発揮し、メンタルな部分でスマートであり、生産性を高め、常に準備を怠らないようにするよう気にかけることだけだ。あの3人は常に準備を怠らない。だから、われわれはそのように考えている」

ダルトンが先発としてシーズンをスタートする予定だが、ルーキーのフィールズがじりじりと追い上げているため、ダルトンの役割を引き継ぐのは時間の問題だろう。

ディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドをはじめとするラムズ守備陣との対決は、ダルトンの初戦にとって幸先が悪い。そこから先は、ナギーHCがベテラン司令塔のダルトンにどれだけ好きなようにさせるかだ。シカゴのほとんどの人々がフィールズの先発を求めているため、ベアーズが最初からつまずけば、ダルトンへのプレッシャーはますます大きくなるだろう。

【RA】