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今季に相手ディフェンスから読まれることはないと強気のレイブンズQBジャクソン

2021年08月25日(水) 16:37

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Julio Cortez】

ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンについての新しい契約以外でのオフシーズン中の話題といえば、オフェンスのバランスを良くするべくショットガンではなくセンターのすぐ後ろからのプレーを増やすことや、ディープボールを改善するといった内容がその大半を占めた。

超人的な才能を持ち、その俊足でこれまでどのクオーターバックも実現していない記録を樹立したジャクソンは、パスゲームの改善が必要であろうとなかろうと、ディフェンスを混乱させることができていた。

ここ最近では、2021年はジャクソンを止める方法をディフェンスが見つけ出す年になる、と考えるリーグ関係者がいると報じられたことが注目されている。

現地24日(火)、ジャクソンはにこやかに、そして十分な自信を持って、このシナリオに対する異議を丁寧に唱えた。

ジャクソンは「俺はフットボールをプレーし続けるし、どうなるかはそのうち分かる。でも読まれるなんてことはないさ。絶対にない。俺はプレーするだけだ」と記者たちに述べている。

ジャクソン以前に1シーズンで1,000ラッシングヤードを達成したクオーターバックは一人しかいない。ジャクソンはさらにこの偉業を2年続けて成し遂げ、それは彼が2019年にNFLのMVPに輝いた後のことだった。対戦相手の守備コーディネーター(DC)たちは、2年目のシーズンに大活躍したジャクソンをどうやって止めようかと、昨年のオフシーズン中ずっと考えていた。

ジャクソンが強くて速いだけに、彼を読み解くことに常に意味があるとは限らない。

確かに個々の試合でジャクソンは勢いを削がれたり、場合によっては止められたりしたこともあった。それでもジャクソンは3シーズン続けて突出した結果を残している。

今のジャクソンは全体的に試合の質を上げることに焦点を当てており、さっそくその成果は出ているようだ。

レフトタックル(LT)のロニー・スタンリーは「多くの人が思う以上に、彼はいつも自分の技術に対するアプローチを真剣に考えているとずっと思っていた」とチームの公式サイトにコメントしている。「だから、彼がパスゲームで良くなっていることは間違いない。フットワーク、腕の角度とか、何であれ、彼は自分のゲームをさらにレベルアップさせるためのステップを踏んでいる」

ジャクソンはNFLに入って以来、単なるランニングバック(RB)に過ぎないという批判や、小柄な体形ではキャリーの度に消耗するといった批判を常に浴びてきた。

この2年間でジャクソンは合計76回のタッチダウン(パス62回、ラン14回)を記録している。もしかしたら、今年こそは疑いの目が向けられることがなくなるかもしれない。しかしながら、少なくともここ2シーズンについては、プレーが読まれることよりも、驚異的な活躍を続けることに対する疑いからくる恩恵を受けることが多かった。

「4年目の今年は以前よりも自分のやっていることが良く分かるようになったから、やりやすい」と言うジャクソンは、続けて「チームメイトはみんなこの暑くて湿度が高い中で必死に練習している。俺たちはただひたすら努力を続け、自分たちに限界がないことを知っている」と述べた。

【R】