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昨シーズンをオプトアウトしたパッカーズWRファンチェスがIRに

2021年08月26日(木) 11:11


グリーンベイ・パッカーズのデビン・ファンチェス【AP Photo/Matt Ludtke】

ワイドレシーバー(WR)デビン・ファンチェスの有望なプレシーズンは、最後までたどり着かないまま残念な終わりを迎えた。

グリーンベイ・パッカーズがファンチェスを故障者リザーブ(IR)にしたことを現地25日(水)に発表した。チームとインジャリーセトルメントに合意することでハムストリングの負傷からの回復中に他のチームと契約する自由を得ない限り、ファンチェスのシーズンは終わることになるだろう。

IRにとどまるとすれば、ファンチェスにとっては3年連続でのシーズン終了となる。インディアナポリス・コルツに所属していた2019年には、有望だったシーズンが9月の序盤に鎖骨骨折で修了した。パッカーズと契約した2020年には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けてシーズンをオプトアウトしている。

プレシーズンの第1週にパッカーズのトップパスキャッチャーの多くがサイドラインで過ごす中、ファンチェスは2年目のクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブのお気に入りのターゲットになった。ファンチェスはキャッチ6回で70ヤードを記録し、そこで披露した身体的能力はパッカーズ攻撃陣の中で役割を見い出す後押しとなりそうだった。

その翌週、ファンチェスはニューヨーク・ジェッツとの合同練習でハムストリングを負傷。そこからはどんな形でも練習を行っておらず、水曜日のこのニュースによって最も恐れていたことが現実となった。

ファンチェスが最後に大きな役割を担ったのは、2015年ドラフト2巡目で自分を指名したチームであるカロライナ・パンサーズでのことだった。レシーバーとタイトエンド(TE)の中間的な選手と見られていたファンチェスは、ディフェンダーを退けつつ長いリーチでパスをキャッチできる大柄なワイドアウトとして成功している。

元パンサーズQBのキャム・ニュートンが好んだターゲットだったファンチェスは、2017年にキャッチ63回、840ヤード、タッチダウン8回をニュートンと共に記録した。2015年に爆発的な力を見せたパンサーズ攻撃陣でも重要な役割を果たし、ルーキーとしてキャッチ31回、473ヤード、タッチダウン5回をマーク。この年にパンサーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のタイトルを勝ち取り、第50回スーパーボウルに出場した。

3年連続でシーズンを失うことは、NFLでのキャリアの終わりにつながるかもしれない。しかし、2022年もプロフットボールの世界で仕事を得ようとするならば、少なくともパッカーズがテキサンズと対戦したプレシーズン開幕戦の映像が、まだファンチェスにプレーが可能であることの証明になるはずだ。

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