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遠征中は独自のCOVID-19プロトコルを導入するバッカニアーズHCエリアンス

2021年08月26日(木) 12:54

タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンス【AP Photo/David J. Phillip】

2021年シーズンに向けてNFLとNFL選手会(NFLPA)が設けた新型コロナウイルス(COVID-19)のプロトコルは昨シーズンよりやや緩和されている。だが、タンパベイ・バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは大事を取るようだ。

現地25日(水)、エリアンスHCは自分の選手に対してはCOVID-19関連の独自ルールを導入し、今シーズンも昨年に近い状況になると記者団に話した。リーグ全体との一番の違いは、ワクチン接種の有無にかかわらず、エリアンスHCが指揮する選手たちはチームのホテルから出ることも、遠征中に家族と面会することも許されないという点にある。

バッカニアーズのキッカー(K)ライアン・サコップはワクチン接種を完全に終え、NFLとNFLPAが定めたプロトコルに従っていたにもかかわらず、昨年までいたテネシー・タイタンズの元チームメイトたちと会食した後に、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。現在、NFLのルールではワクチン接種を完全に終えた選手は、遠征中にワクチンを接種した家族や友人と交流することが認められている。エリアンスHCのルールでは、サコップをはじめとするすべてのバッカニアーズ選手は、シーズン中にそのようなイベントに行くことは許されない。

エリアンスHCは次のように話している。

「われわれの生活は普通ではない。昨年とほぼ同じプロトコルに従って動く。特にここでの生活ではそれが当たり前だからだ。タイタンズは遠征中にディナーに出かけたことで痛い目に遭った。ライアンもそうだ。われわれが選手たちに言えることには限度があるが、ロースターが53人にまで絞られたら――それは早ければ今週末になるかもしれない――選手たちは今と同じようなたくさんのものを犠牲にしなければならない。家族が同じホテルに滞在するとか、そういったことは一切なしだ」

コーチには合理的な範囲内で独自のルールをチームに導入することができる(遠征中のドレスコード、門限など)。エリアンスHCが選手をホテルに留めると決めたのはその範囲内のことだと思われる。

「リーグのルールがあり、私のルールがある」とエリアンスHCは述べている。「選手にはどこにも行かせない。去年と同じようにやる。彼らがワクチンを受けていようがいまいが、関係ない。彼らはどこにも行かない」

9月9日(木)に2021年NFLシーズンの開幕戦に臨むバッカニアーズは、第55回スーパーボウルを制したレイモンド・ジェームス・スタジアムでダラス・カウボーイズを迎え撃つ。

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