NFL選手のワクチン接種率が93%に、ワクチン接種済みの選手には週ごとの検査が提案
2021年08月27日(金) 15:22NFL選手たちのワクチン接種率が93%近くまで上昇し、スタッフメンバーの接種率は99%を超えたとNFLのチーフメディカルオフィサー(医務部長)であるアレン・シルズ医師が現地26日(木)に実施されたテレカンファレンスで明かした。それに先立ち、各チームにはリーグが得た新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する最新の知見がまとめて伝えられている。
シルズ医師によれば8月1日から8月21日の期間に行われた7,190件の検査で68例の陽性が確認されており、陽性率は0.95%だったという。ワクチンを接種した選手で陽性反応があったのは0.3%で、ワクチンを接種していない選手はその7倍(2.2%)を数えたとシルズ医師はつけ加えた。
「昨年の同じ時期よりもずっと良い位置にいると考えている。このウイルスやその感染、検査、特定などに関する理解がより網羅されている」とシルズ医師は言う。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えたところによれば、ワクチン接種済みの選手は2週間に一度ではなく1週間に一度の検査を行うよう、リーグがNFL選手会(NFLPA)に提案したとNFLの相談役であるラリー・フェラザーニが語ったとのことだ。NFLPAとしては連日の検査を希望しているという。フェラザーニはさらに、NFLが選手のワクチン接種義務化を推し進めているとも述べている。リーグ全体で200名ほどの選手がまだワクチンを接種していない。
フェラザーニは「われわれは今も、明日にでも義務化されてほしいと思っている」と話したとペリセロが伝えている。
NFLにおける陽性のケースのほぼすべてがデルタ株によるもので、シルズ医師はワクチンを接種した上で陽性になった人々はおおむね症状が軽く、継続期間も短いと指摘している。
「われわれの今の課題、そして、オーナーシップと話し合ってきたことの一部としてあるのは、確かに今は大きな急増が起きているということだ。デルタ株がどういったインパクトを与えているかは何の秘密でもない。さまざまな点で、非常に異なる疾病だ。引き起こす症状がさまざまに異なり、特にワクチンを接種した人々の中でそうなっている。また、伝染や拡散のあり方も違う。しかし、こういった違いがあるとは言え、緩和措置は同じだということをわれわれは知っている」とシルズ医師は話した。
NFLのフットボール管理最高責任者であるドーン・アポンテによれば、オフィシャルにワクチン接種義務はないものの、組織だって統一され、ワクチン接種状況に基いて選手と同様のプロトコルに従う義務があるという。
NFLは引き続き、今秋にはスタジアムを満員にすることを期待している。
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