セインツ、ハリケーン「アイダ」の影響でシーズン序盤4週を暫定施設で送る計画
2021年09月01日(水) 11:17ハリケーン「アイダ」がメキシコ湾岸に影響を与える中、ニューオーリンズ・セインツは今後数週間にわたって暫定的に拠点を移すことになる。
『NOLA.com』のジェフ・ダンカンによれば、チームは2021年シーズンの最初の四半期をニューオーリンズから離れて稼働することを計画しているとヘッドコーチ(HC)のショーン・ペイトンが話したという。すなわち、少なくとも序盤4戦であるグリーンベイ・パッカーズ、カロライナ・パンサーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、ニューヨーク・ジャイアンツとの試合に向けた準備を拠点外で行い、戻ってくるのは早くても第5週のアウェイでのワシントン・フットボール・チーム戦前ということになる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレイターによれば、セインツは暫定的にダラス・フォートワースエリアでチームを運用し、南メソジスト大学やテキサスクリスチャン大学で練習することになりそうだという。ダラス・カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズがAT&Tスタジアムの利用を申し出ており、セインツは現在このスタジアムで練習しているほか、序盤のホームゲームである9月12日(日)に組まれたパッカーズ戦や10月3日(日)のジャイアンツ戦のいずれか、もしくは双方をAT&Tスタジアムで実施する可能性がある。
ヘッドコーチ(HC)のショーン・ペイトンはパッカーズ戦をAT&Tスタジアムで行う可能性について「それはかなり現実的だとわれわれは考えている」とコメントしたと『USA Today(USAトゥデイ)』のジョリ・エプスタインが伝えた。
しかしながら、スレイターは後に『NFL Now(NFLナウ)』で、9月15日(水)に予定されている“Los Bukis(ロス・ブキス)”のコンサートの日程との兼ね合いで、セインツのレギュラーシーズン初戦がAT&Tスタジアムで行われる可能性は低そうだと指摘。契約上、コンサートの準備に複数の日程が使えるようになっているため、その数日前にフットボールのゲームを行うことは想像しがたいとスレイターは説明している。
セインツのスケジュールについては何も正式に発表されていないが、リーグは火曜日に“事態を見守り、チームと連絡を取っている”と話したと『NFLネットワーク』のマイク・ガラフォロが伝えた。
スレイターによれば、ペイトンHCはセインツオーナーのゲイル・ベンソンが選手やスタッフの宿泊代や食費を負担していると明かしたという。アイダは月曜日に熱帯性低気圧に変わったものの、日曜日に振るった猛威がニューオーリンズから力を奪った。アリゾナ・カーディナルスと対戦する予定だったセインツのプレシーズン最終戦はハリケーンの到来を受けてキャンセルされている。
ベンソンは月曜日に100万ドルをメキシコ湾岸再生基金に寄付した。ライバルであるアトランタ・ファルコンズのオーナー、アーサー・ブランクは火曜日にアーサー・ブランク・ファミリー基金を通じてアメリカ赤十字社とグレーター・ニューオーリンズ基金に100万ドルの支援を行っている。ボルティモア・レイブンズとスティーブン・アンド・レニー・ビスシオッティ基金もニューオーリンズとその周辺地域へのハリケーン「アイダ」救済を支援すべく100万ドルを寄付したことをレイブンズが発表している。
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