PUP入りでシーズン開幕を迎えるペイトリオッツCBギルモア、復帰は第7週の見込み
2021年09月01日(水) 11:23ニューイングランド・ペイトリオッツのコーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアの2021年シーズン開始は大幅に遅れることになった。
ペイトリオッツはレギュラーシーズンの開幕を前にオールプロにも選ばれているギルモアをPUP(故障者)リストに登録したままにすると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。つまり、ギルモアはシーズン第7週の試合まで復帰できないということだ。ギルモアは2020年の第15週に大腿四頭筋を痛めてシーズンを終えたため、今年のトレーニングキャンプの初めからPUPリストに入っていた。
ラポポートによればギルモアは第3週頃には復帰できる可能性が高いとのことだが、そうであればPUPリストに留めておくという判断の意図が気になるところだ。おそらく第3週というのはあくまで目標であって、ペイトリオッツは念のためギルモアが完全に復帰するまでに1カ月のバッファーを設けているものと思われる。
ベテランCBであるギルモアはペイトリオッツとの5年契約の最終年に入っており、来月に31歳の誕生日を迎えることを考えると、将来の収益力を見据える上で自分の健康状態にはとりわけ関心があると言えよう。彼は現在の契約に満足していないことを明らかにしており、より多くの報酬を得られる新たな短期契約か、あるいは保証の手厚い延長契約のどちらかを望んでいる。
新しい契約を結ぶときに健康でなければ収益を最大化することができないため、ギルモアが必要なだけ時間をかけて復帰することは理にかなっている。ペイトリオッツもまた、ギルモアをPUPリストに入れることで彼が将来のチームのプランに必要かどうかを、シーズンの3分の1をかけて吟味することができる。
ペイトリオッツにはJ.C.ジャクソンというもう一人の優秀なCBがおり、ギルモアが不在の間は彼がペイトリオッツのナンバーワンCBとしての役割を担う。CBポジションにはジャクソンの他にジョナサン・ジョーンズ、ジョアン・ウィリアムスが控えており、このオフシーズン中に新たに加入したジェイレン・ミルズと新人のショーン・ウェイドもいる。ペイトリオッツはギルモアがこのような結果になることを予想していたようで、先週、ボルティモア・レイブンズからドラフト後半の2つの指名権と引き換えに、オハイオ州立大学出身のウェイドを獲得している。
ギルモアの不在を受けて最高のCBペアを誇れるわけではないペイトリオッツだが、贅沢は言っていられない。ペイトリオッツは2021年シーズンの最初の6試合を実績のあるベテランを欠いた状態で乗り切りながら、ジャクソンらの能力を最大限に発揮したいところだろう。
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