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パッカーズを迎え撃つセインツの初戦はジャクソンビルで開催

2021年09月02日(木) 06:41

【NFL】

ハリケーン『アイダ』の影響で当面の間、ホームがない状態の続くニューオーリンズ・セインツだが、シーズン第1週の開催地が決まった。

セインツがグリーンベイ・パッカーズを迎えて挑む初戦はジャクソンビルのTIAAバンク・フィールドで開催される。NFLが現地1日(水)に発表した。試合はアメリカ東部時間12日(日)16時25分【日本時間13日(月)5時25分】にキックオフ予定だ。

NFLは声明の中で「今回の決定は公共の安全のため、州や地元の関係者、および両クラブと協議して下したものだ。チケットやその他の詳細については追って発表する」と説明している。

シーズン第1週の開催地候補は限られていた。セインツは現在、ダラスを拠点にしており、今週はダラス・カウボーイズの本拠地であるAT&Tスタジアムで練習に励んでいる。しかしながら、9月15日に同スタジアムでコンサートの開催が予定されていたため、12日の代替地としての選択肢からは外れていた。セインツは今季初戦のパッカーズ戦を終えると、シーズン第2週には敵地に赴いてカロライナ・パンサーズと対戦することになっており、できるだけテキサスより西への移動を避けたかったという事情もある。セインツは3試合目にニューイングランドに遠征し、次の週はニューヨーク・ジャイアンツとのホームゲームが控えている。

加えて、NFLの試合はNFL基準のスタジアムで開催する必要があり、サンアントニオのアラモ・ドームや大規模校にあたる大学のスタジアムなど、近隣の候補地は除外されている。

その結果、12日にNFLの試合が予定されておらず、ダラスよりも西ではない場所として、ピッツバーグ、ジャクソンビル、クリーブランド、マイアミ、シカゴ、ミネアポリス、ボルティモアが残った。地理的にはジャクソンビルとマイアミがニューオーリンズから最も近い2カ所だ。セインツのホームスタジアムであるシーザーズ・スーパードームは大きな被害を受けていないが、街は現在も停電しており、廃水処理や水の供給に深刻な問題を抱えている。

ニューオーリンズでは目下のところ、フットボールよりも他の需要が高いため、セインツはジャクソンビル・ジャガーズの本拠地であるTIAAバンク・フィールドで今季最初のホームゲームを開催することになった。

また、セインツはしばらくの間、テキサス州フォートワースにあるテキサスクリスチャン大学で練習に励み、ストレングスとコンディショニングのセッションを実施することも発表した。

セインツオーナーのゲイル・ベンソンはチームの公式サイトを通じて次のようにコメントした。

「今回の決断を下すにあたり、短期間にもかかわらず多くの団体の間で行われたコミュニケーションを誇りに思います。セインツのホームゲームをシーザーズ・スーパードームで開催しないという決断は決して容易なことではありませんが、現時点ではこの決断がわれわれの街にとって正しいものだと確信しています。ハリケーン『アイダ』の影響を乗り越えていくのは大変な仕事になりますが、人々がすぐに取り掛かっているところを見て感激しています。私個人として、シャヒード・カーン、マーク・ランピングをはじめとするジャクソンビル・ジャガーズのスタッフの方々と、われわれの試合を主催しようと申し出てくださった同市のリーダーたちに感謝申し上げます。わがチームのスタッフたちは試合に向けて熱心に取り組んでおり、(ジャクソンビル)地域一帯の多くのセインツファンがヘッドコーチのペイトンとセインツの選手たちを応援しに駆けつけてくださることを期待しています」

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