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カウボーイズはQBニュートンに興味なし、「今のチームにとても期待」

2021年09月03日(金) 12:00


ダラス・カウボーイズのトレーニングキャンプ【James D Smith via AP】

元MVP選手のクオーターバック(QB)であるキャム・ニュートンが放出されたことにより、次の行先としてさまざまな場所が挙げられる中、ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットの控えの位置もその一つに含まれている。

一方のカウボーイズはニュートンの功績と能力を称賛して敬意を抱いているものの、彼に興味はないようだ。

カウボーイズのヘッドコーチ(HC)を務めるマイク・マッカーシーは現地2日(木)にニュートンについて「彼にはまだたくさんのフットボール人生が残っていると思う。しかし、私たちは今のメンバーにとても期待している」と述べた。

2020年のシーズン序盤に負った足首の悲惨なケガから復帰し、新たに1億6,000万ドル(約175億9,000万円)の契約を結んだプレスコットがカウボーイズの中心となっている。プレスコットの後ろに控えるのはクーパー・ラッシュだ。ラッシュはカウボーイズの最後のプレシーズンゲームでは先発組がほとんどを占めるジャクソンビル・ジャガーズの守備陣を相手に印象を残せなかったものの、プレシーズンの活動でギャレット・ギルバートを上回るパフォーマンスを見せ、バックアップQBの座を獲得している。今週にカロライナ・パンサーズからリリースされた後、カウボーイズに引き抜かれた新加入のウィル・グリアーは、クオーターバックルームで3番手の役割を担う。

2019年に2試合に先発し、パス52回中28回成功、228ヤードとインターセプト4回を記録したグリアーの方が長い時間フィールドに立っていたとは言え、ラッシュとグリアーはともにレギュラーシーズンの試合に出場してきた。胸踊らされる存在とは言えないが、カウボーイズには緊急時に備えて十分な出場経験を持つクオーターバックがいることになる。

現実的に考えて、昨シーズンにプレスコットの不在で勝利の可能性が大きく損なわれたカウボーイズは再び彼にケガをさせるわけにはいかない。もちろんカウボーイズにもそのつもりはないだろうが、ダイナミックなプレスコットの控えに同じような身体能力を持つQBを起用するのではなく、システムに慣れたバックアップを起用しながらグリアーを順応させている。

レギュラーシーズン第1週が近づいているにもかかわらず、ニュートンはフリーエージェント(FA)のままだ。他に論理的な組み合わせがあるかもしれないが、今のところニュートンはどこにも所属していない。

【RA】