「今年はプレーオフチームになる必要がある」とレイダースGMメイヨック
2021年09月03日(金) 14:27シルバー&ブラックは2016年を最後にポストシーズンへ進出できていない。
就任3年目のシーズンを迎えたラスベガス・レイダースのジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックにとって、チームをプレーオフ進出に導くことが今後のシーズンの責務となっている。
『ESPN』のポール・グティエレスによると、メイヨックGMは現地1日(水)に「ジョン(グルーデン/ヘッドコーチ)も私も今年はプレーオフチームになる必要があると感じているし、それに疑いの余地はないと思う。皆さんはこのことを見出しにするだろうと私も分かっているが、それこそが期待されていることなのだ。体制を整えるために必要なインフラ整備は完了したと思っているため、あとはビジネスを進めていくだけだ」と語っているという。
メイヨックGMのコメントがヘッドラインを飾るという予言は実現したものの、2021年のレイダースの運命を予測することはもっと難しいだろう。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区にはレイダースの他に、2連覇中のカンザスシティ・チーフスやデンバー・ブロンコス、ロサンゼルス・チャージャーズがおり、どのチームも見過ごすことができない。
ともあれ、ジョン・グルーデンHCとメイヨックGMの体制を待ち受けているのは重要なシーズンだ。
レイダースに復帰してからのグルーデンHCは3年間で19勝29敗という実績で、メイヨックGMが就任した過去2シーズンでは15勝17敗の成績を残してきた。
特にドラフト1巡目指名がうまくいかなかったことで非難されてきたメイヨックGMは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行による影響で昨季の若手が苦戦したと考えている。どのチームも同じように混沌としたオフシーズンを過ごさなければならなかったのは確かだが、メイヨックGMはレイダーズの若手にとってはより厳しい状況だったのではないかと考えており、次のように語った。
「トレーニングキャンプが不足したことをみんなが本当に理解しているかどうかは分からない――いや、32チームすべてが対応していたから文句を言っているわけではなく、どうかそう受け取らないで欲しいのだが、ただ、若手の選手にとってはこれまでとは違う成長の道筋になったのではないだろうか」
そしてその道はレイダースのシステムの中でさらなる紆余曲折を生み、メイヨックGMはこう続けている。
「私たちのシステムではボールの両サイドにおいて、未熟な選手にとっては厳しいと感じていたので、ストレスが溜まっていた。ボリュームが厳しく、特にオフェンスにとってそうだ。骨が折れる。だから、オフシーズンキャンプがなかったのは残酷だった。COVID(コロナウイルス感染症)、そしてCOVIDの管理が大変だった」
ディフェンシブエンド(DE)クレリン・フェレルやディフェンシブバック(DB)ジョナサン・エイブラム、コーナーバック(CB)デイモン・アーネットにワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世、そして今年の予期せぬ1巡目選手だったオフェンシブタックル(OT)アレックス・レザーウッドなど、成長中の若手に継続的な活躍を期待しているメイヨックGMたちにとって事態は簡単に進展しそうにない。
しかし、新しいシーズンには新たな希望や願望がつきものだ。今季はレイダースにとって通常のオフシーズンと同じような状況にある。メイヨックGMは次のように語った。
「気合が入っている。それは通常に戻ったということもあるが、3年間の蓄積があったということもある。父はよく、“馬が盲目かどうかなんて気にするな、ただトラックに荷物を積めばいいんだ”と言っていた。これが私たちの状況だ。53人の選手を集めている。かなり良いフットボールチームになると思っている。私たちは期待から逃げているわけではない」
【RA】