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不透明感はプレッシャーではなく集中につながるとパッカーズQBロジャース、「今年を楽しむ」

2021年09月10日(金) 01:46

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

グリーンベイ・パッカーズの未来は美しい謎のままだ。だが少なくともあと1シーズンは、現役NFC北地区の王者としてプレーオフの先へと進めるだけのピースがそろっている。

オフシーズン中は多くのうわさや、注目されたNFLのMVPアーロン・ロジャースとチーム幹部の対立があったものの、その後はすっかりクールダウンした。それでも水面下では、クラブがいつまでロジャースを司令塔として置いておけるのかという疑問で沸騰している。

そうした未来の未知数は2021年の戦いにプレッシャーを与えるかもしれず、本当にこれがグリーンベイとロジャースの“ラストダンス”なら、必ず仕事をやり遂げなければならないという気持ちに建物内の人々をさせるはずだ。

しかし、ロジャースはそれをプレッシャーだとはまったく捉えていない。

「俺はみんなを代弁することはできないから、これは個人的な話だよ」と現地8日(水)、ロジャースは『Associated Press(AP通信)』に語った。「でも、俺がロッカールームで感じ取るエネルギーはプレッシャーじゃない。集中力だ。それは正しい考え方だし、正しい種類の集中力だと思う。俺たちが優秀なチームなのは分かっているんだ。期待が何かも分かっている」

2022年はグリーンベイにとってロジャース時代の終わりを意味する可能性もあるが、それ以外にも未来が決まっていないキープレーヤーたちがいる。スターワイドレシーバー(WR)のデイバント・アダムスは今季が終われば(フランチャイズタグを付けられなければ)フリーエージェントになる予定で、今週になってシーズン前に長期契約を済ませる可能性はないと発言している。またワイドアウト仲間のアレン・ラザードとマルケス・バルデス・スカントリング、タイトエンド(TE)のロバート・トニアンは契約満了を迎えようとしている。オフェンスだけでもこれだ。

チームの核となっている部分が将来的に崩壊するかもしれないという不安は、2021年こそスーパーボウルに行こうという推進力をパッカーズに与えた。

「これは俺が今まで見た中で一番ハングリーなチームだよ。本当なんだ。俺たちはもう何度も、あとほんの少しというところまでいっている」とアダムスは言う。

2年続けてNFCチャンピオンシップで敗退したパッカーズ内部では、ディビジョンタイトルを取るだけでなく、何としてもロジャースのためにキャリア2度目のロンバルディ・トロフィーを掲げなければという緊張感が漂う。

「俺たちはただ自分の責任に集中して、お互いに責任を果たしているだけさ。何がどういう展開になろうと、このグループは今と同じ形のままこの先何年も続くわけじゃない」とロジャースは述べた。「だから、俺たちは今年をありのまま楽しむだけ。こういう状況ではそれが正しい考え方だと思う」

パッカーズが本当に今年を楽しんだなら、彼らは2月にロサンゼルスにいることだろう。そしてまた、紙吹雪が舞う中、疑問だらけのオフシーズンがキックスタートすることになる。

【M】