レイブンズCBピータースとRBエドワーズが練習中に膝を負傷、重傷の可能性も
2021年09月10日(金) 10:002021年シーズンはまだ始まっていないが、ボルティモア・レイブンズはすでに負傷による悲惨な状況の中にいる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロによると、現地9日(木)の練習でコーナーバック(CB)マーカス・ピータースとランニングバック(RB)ガス・エドワーズが連続したプレーで膝を負傷し、重傷の可能性もあるという。両者ともACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂している可能性があるとラポポートはつけ加えた。
ケガの程度を確認するため、各選手に検査が行われている。
主要選手2人が負傷したことを受け、すぐに練習を切り上げたレイブンズはその後、公式にエドワーズとピータースを制限つきでの参加とした。
同日、レイブンズが長年にわたってアトランタ・ファルコンズのランニングバックだったデボンタ・フリーマンを練習生として迎え入れたとラポポートが報じている。チームは今週にRBリビオン・ベルとも練習生の契約をしていた。ベルとフリーマンはそれぞれ、少し前からチームのワークアウトを行っている。
このニュースの以前には、先発RBのJ.K.ドビンズがプレシーズン最終戦でレギュラーシーズンへの出場が絶望的となる膝のケガを負っていた。ランニングバックのジャスティス・ヒルは今週初めにアキレス腱を断裂している。
もし、本当にエドワーズがACL断裂であれば、突如としてレイブンズのバックフィールドに疑問符がついてくる。ドビンズが負傷した後、エドワーズのバックアップとしてチームが絶賛した2020年ドラフト外のランニングバック、タイソン・ウィリアムズが第1週のラスベガス・レイダース戦で大役を担うことになりそうだ。
また、レイブンズは4年目のランニングバックであるトレントン・カノン(キャリー48回、146ヤード、タッチダウン1回)とも契約を交わし、アクティブロースターに登録した。
レイブンズで注目すべき人物はベルだろう。エドワーズがケガをする前に、ジョン・ハーボーHC(ヘッドコーチ)はマンデーナイトで行われるレイダース戦でベルが練習生からアクティブ登録される可能性があると話していた。エドワーズが木曜日に負傷したことで、その可能性はさらに大きくなった。
ベルは昨季ニューヨーク・ジェッツとカンザスシティ・チーフスで11試合に出場し、キャリー82回、328ヤード、2得点を記録している。29歳のベルは2020年には見せ場がなかったにもかかわらず、まだ十分な力があるとオフシーズンに主張していた。ボルティモアのドアはベルが疑いを晴らすために大きく開かれているのかもしれない。
フリーマンは昨季ニューヨーク・ジャイアンツで5試合に出場し、キャリー54回で172ラッシングヤードをマークしている。
ターンオーバーを引き起こすのにキャッチを得意とするピータースの力を頼みとしていたレイブンズの守備陣にとっても、その負傷は大きな痛手だ。レイブンズのコーナーバックは充実しているものの、ピータースを失うと先発メンバーの層に影響を与え、33歳のジミー・スミスが単なるバックアップとしてではなく、スポット的な役割を担うことになる。
【RA】