ミスについて「言い訳はしない」とカウボーイズKズアーレイン
2021年09月12日(日) 06:46現地9日(木)夜、ダラス・カウボーイズが31対29でタンパベイ・バッカニアーズに敗れた試合でカウボーイズのキッカー(K)グレッグ・ズアーレインはフィールドゴール2回とエキストラポイントを外した。
グレッグ・ザ・レッグの愛称で知られるズアーレインはポイントアフタータッチダウンを取り損ね、31ヤードと60ヤードのフィールドゴールチャンスに失敗するなど、悲惨なシーズンスタートを切った。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』によると、「言い訳はしない」と話したズアーレインは「自分の出番がきたら、きっちりキックを決めるべきだ。言い訳はしない。・・・チームは勝つために十分なプレーをしたと思っている。自分がちゃんと仕事を果たしていれば、チームは勝つ。必死にプレーした選手たちには申し訳ないと思っているし、俺は自分の役割を果たせなかった。スーパーボウルで優勝してなお、すべての選手が戻ってくるような良いチームを相手にするのなら、俺が自分の仕事をきっちりやり遂げないといけない」と続けたという。
フィールドゴールやエキストラポイントの失敗によって追加点のチャンスを失ったことで、2020年シーズンのほぼすべてを棒に振る足首のケガから復帰したクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの見事なパフォーマンスが台無しになってしまった。
ズアーレインは31ヤードのキックについて「あんな簡単なキックを外すなんて。練習でもやらないようなことだ」と語る。「無意識だ。ああいうミスをしたら、2分かけて分析し、何が悪かったのかを考える。次のステップに進まないといけない」
ズアーレインがキックを決めていれば、試合の流れは確実に変わっただろう。バッカニアーズのQBトム・ブレイディが最後のドライブでフィールドゴールではなく、タッチダウンを狙わざるを得なかったかもしれない。とはいえ、当然のことながら、どのような変化でも、それが試合全体の展開にドミノ式に影響を与えることになるため、試合の早い段階で1つの変化が結果を変えると特定することは不可能に近い。
ズアーレインのケアレスミスはお粗末なものだったが、敗因は彼以外にもある。ワイドレシーバー(WR)のシーディー・ラムはインターセプトされたパスを含め、何度かボールを落とした。オフェンスラインはカウボーイズがフィールドゴールではなくタッチダウンを狙えた最後のドライブを含め、何度もホールディングを指摘されている。守備陣は431ヤードを許し、バッカニアーズのタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーをガードできなかった。カウボーイズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・マッカーシーはレッドゾーンで積極的に攻めず、フィールドゴールを選択した。
責任の所在が1人の人間にあることはまずない。それがフットボールなのだ。
残り1分24秒、48ヤードのフィールドゴールが決まって29対28でカウボーイズがリードしたとき、ズアーレインには失地回復の機会があった。しかし、悲しくも、ブレイディはやはりブレイディで、カウボーイズは持ちこたえられなかった。
試合後、マッカーシーHCはズアーレインの今後の展望に自信を見せており、次のように述べている。
「もちろん、彼がキックを決めるのを見たい。グレッグがいたから60ヤード(のフィールドゴール)を狙ったとも言える。私は彼に大きな信頼と自信を持っており、チームは彼を必要としている。彼は最後の最後で、タンパが2分間のドライブに臨む前にひと蹴り、つかみ取りにいった。あのような試合になると、得られるポイントをすべて得る必要がある」
結局、カウボーイズはわずか数点を取り切れずに勝ちを引き寄せられなかった。
マッカーシーHCは33歳のキッカーを支持しているが、今後もミスが重なれば、特にフロントオフィスがすぐに我慢の限界を迎えることは間違いないだろう。
【RA】