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初戦でサック5回をマークしたカーディナルスLBチャンドラー・ジョーンズ

2021年09月13日(月) 14:10

アリゾナ・カーディナルスのチャンドラー・ジョーンズ【AP Photo/Mark Zaleski】

ラインバッカー(LB)チャンドラー・ジョーンズはオフシーズンの間にさまざまな囁き(ささやき)を聞かされてきた。現地12日(日)、ジョーンズはそれらの声を黙らせている。

ジョーンズはアリゾナ・カーディナルスのフランチャイズ記録に並ぶ1試合あたりサック5回を記録し、カーディナルスが38対13で勝利を収めた試合でテネシー・タイタンズのクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルを苦しめた。早い段階で仕事にとりかかったジョーンズはプレーアクションのフェイクに入っていたタネヒルの懐にフリーな状態で飛び込み、ファンブルを強いてカーディナルスのタッチダウンへつなげた。

その後、ジョーンズは注意をレフトタックル(LT)テイラー・リワンに向ける。

リワンに向かってラッシュしたジョーンズはその長い腕を振り切ってタネヒルをサック。その4分後にもリワンを煙に巻いてタイタンズのパサーから再びテイクダウンを奪った。

前半のサックは3回。3クオーターでのサックが5回。フォースドファンブル2回で、いずれもカーディナルスによってリカバーされている。もうこのジョーンズの勢いを止めることはできない。

リワンは試合後、『Twitter(ツイッター)』に「今日はしこたまやられた。どうしようもなかった。チームとファンをがっかりさせちまった。俺をむき出しにしてくれてありがとう@chanjones55(ジョーンズ)。おかげで俺は良くなるしかないぜ」とつづった。

日曜日を迎えるにあたり、ディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットの到着を受けてジョーンズが2021年に爆発的な力を発揮するのではないかという期待があった。確かに、最初にインパクトを与えたのはワットだった。ワットは序盤にタネヒルにプレッシャーをかけ、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーに対してタックルフォーロスを記録し、試合をアリゾナ守備陣のペースにしている。ジョーンズもそれに続き、少なくともこの試合に関しては期待が正しいことを証明した。

最終的な結果は記録に残るものだった。1982年に個人のサックが公式な成績になって以来、ジョーンズはチームのレギュラーシーズン初戦の第1クオーターでサック3回を記録した初めての選手となった。ジョーンズがサック4回以上、かつフォースドファンブル2回以上で試合を終えるのはキャリアで2回目のことだ。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、過去20年で同じことをした選手はいない。

チームの公式サイトによれば、セーフティ(S)ブッダ・ベイカーは「歴史に残る一つだった」と語ったという。

ジョーンズはオフシーズンに若干の契約問題を抱え、参加必須のミニキャプを逃している。また、オフシーズンを通じてその話題について公に議論するのは避けてきた。カーディナルスのヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーはジョーンズがトレーニングキャンプに合流した際、“彼に不満があることは間違いない”と述べていた。

その不満をバネとしてか、ジョーンズはサック5回を決め、契約年を迎えている選手としては理想的な数字でシーズンをスタートさせた。カーディナルスはこれがまだ31歳のジョーンズにとってスタート地点に過ぎないことを願っている。

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