パッカーズとQBロジャース、セインツ戦での「いい刺激」を受けて再起を図る
2021年09月13日(月) 16:51転覆。大打撃。グリーンベイ・パッカーズがニューオーリンズ・セインツに喫した大敗については、好きな表現で要約してほしい。
どのように要約しようと、結果は同じだ。セインツに38対3で敗れたパッカーズは、もはや過去2シーズンともNFCチャンピオンシップゲームに進出したチームには見えなかった。3回のターンオーバーを喫したパッカーズはセインツの322ヤードに対して229ヤードしか得ることができず、サードダウンでファーストダウンを獲得する成功率はわずか10%だった。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは133ヤード、インターセプト2回、パサーレーティング36.8と、キャリア史上最悪の結果に終わっている。
そのパサーレーティングは2014年シーズン第15週以来、また、パスヤードの合計は2015年シーズン第8週以来で、ロジャースにとって最も低い数字だった『NFL Research(NFLリサーチ)』調べ)。53.5%というコンプリート率も2014年シーズン第15週以来の低さだ。極めつけとしては、ロジャースはこれまで35点という大差で試合に負けたことがない。
「これは俺たちが正しい方向に進むためのいい刺激になるさ」とロジャースは言う。
一方、セインツは新たな先発QBジェイミス・ウィンストンがタッチダウンパスを5回決め、ランニングバック(RB)アルビン・カマーラがキャリー1回あたり平均4ヤードを超えるなど、攻撃陣が大活躍した。セインツはサードダウンでの攻撃権獲得も半分を成功させ、パントも2回しか蹴らなかった。
パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは「どれだけ相手の攻撃陣を止めたか分からない。ただ、全体的に不調だった。それは私自身に起因している。明らかにプレーする準備ができていなかった」と述べている。
パッカーズが第1週で振るわなかったことはこのチームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の有力チームだと見ていた人々を不安にさせただろう。しかし、これはセインツがより良い――はるかに優れた――準備とプレーをしたに過ぎないかもしれない。
ロジャースは「彼らは俺たちに勝った。彼らは俺たちよりもずっと良いプレーをしたんだ。俺たちは下手なプレーをした。俺自身のプレーもだめだった。トレーニングキャンプでの練習や、もちろん長年続けてきた自分のプレーとも明らかに違っていた。これが今後も続かないように願っている。来週には分かるだろう」とコメントしている。
ここで思い出してほしい。昨シーズン、タンパベイ・バッカニアーズはサンデーナイトフットボールでセインツに対して同じ38対3で敗れた。そして、スーパーボウルで勝利したのはそのバッカニアーズだった。
しかし、今のところは今回の試合がパッカーズの唯一のリザルトとなっている。痛手ではあったが、パッカーズは24時間ルール(試合後24時間はその内容について議論しないという考え方)を経て、第2週の相手である0勝1敗のデトロイト・ライオンズと対戦する準備を整えていくだろう。ただし、出だしでつまづいたのはパッカーズだけではない。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のチームはすべて初戦で敗北している。
ビクトリーマンデーとは程遠いパッカーズだが、今から数カ月後にはこの大敗をポジティブなものとして見ているかもしれない。チームがこの現実から教訓を得られた場合だけ、それは現実のものとなる。一つ保証されていることがあるとすれば、ラフルアーHCはチームの準備を整えるために、これまで以上に尽力するだろうということだ。
ロジャースが言うように、それが報われるかどうかは来週分かる。
【RA/A】