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ビルズQBアレン、「だから17試合戦うんだ」と苦戦したスティーラーズ戦を語る

2021年09月14日(火) 11:16

バッファロー・ビルズのジョシュ・アレン【AP Photo/Adrian Kraus】

MVPが期待されるジョシュ・アレンのシーズンは精彩を欠く形でスタートを切った。

ピッツバーグ・スティーラーズのディフェンスに圧倒された23対16の敗戦で、バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)であるアレンはあらゆる面で苦戦した。

アレンは「これは俺たちが望んでいることでも、目指してきたものでも、理想としたシーズンの入り方でもない」と『Buffalo News(バッファロー・ニュース)』に話している。「だから17試合戦うんだ。全部の試合に勝てるとは思っていない。もちろん勝つつもりですべての試合に臨むけれど、シーズンが長いことも分かっている。この試合から学ぶことはたくさんある。特に俺は」

2020年に飛躍したアレンだが、今回は最初の2シーズンに近いレベルだったと言える。パスの精度は低く、ディープフィールドに繋ぐことができず、試合序盤でサックされたことでポケット内の動きも鈍かった。

アレンは第1クオーターでワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースへのディープパスを失敗している。これが成功していれば試合全体の流れが変わっていたかもしれない。

「あれはやり直したいプレーの一つだ」とアレンは振り返る。「あのタイプのディフェンスからはああいったチャンスが生まれるから、それをしっかりとプレーにつながないとダメなんだ。でも俺はそれができなかった。チームとしてもだ」

懸念されるのはディープフィールドへのパスミスだけではない。絶好調だった昨シーズンでさえダウンフィールドでの正確さが課題となっていた豪腕のアレンは、日曜日は近距離にも正確なパスを出せていなかった。昨シーズンは近距離のパスも大幅に改善し、そのまま成長を続けるかのように思われていた。ところが、少なくとも今週は昔の状態に逆戻りしてしまったようだ。

4年目のアレンが放ったわずかにタイミングが遅れたパスは、何人かのレシーバーの後方に落ちる形で失敗に終わっている。第3ダウンでWRコール・ビーズリーの足元に投げたパスがアレンの正確性の問題を象徴している。

ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクダーモットは「彼がやり直したいと思っているプレーはいくつかある。試合中に少し話した中からでもそれが伝わってきた」と述べている。「それは全員がやらなければならないことだ。自分たちの仕事をしっかりとやる。チームスポーツなわけだから、ジョシュ一人というわけではない」

ビルズのオフェンシブラインは波のように押し寄せてくるスティーラーズのパスラッシュを防ぐことに苦戦し、アレンがキャリアハイとなる51回のパス(そのうち30回が成功して270ヤードとタッチダウン1回を記録)を投げたこの試合でランゲームは皆無だった。パサーレーティングは79.1となったアレンだが、レーティングが80を切ったこれまでの2試合はいずれもスティーラーズ戦で、前回は77.5を記録した2020年のシーズン第14週だった。

ビルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の優勝候補だ。1回の試合がそれを大きく揺るがすことはないにせよ、ビルズがこれからの16試合でカンファレンスの競合相手と戦うためには、アレンはMVP候補にふさわしいプレーをしなければならない。

「ファンのためにももっと良い試合ができていれば。この結果はファンも俺たちも望んでいたものじゃない。次の試合ではファンの期待に応えられるようにしたい」とアレンは述べている。

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