ライオンズOTスウェルは「良くなっていく」と49ersのDEボサ
2021年09月14日(火) 13:07デトロイト・ライオンズのドラフト1巡目指名選手であるペネイ・スウェルはオフシーズンにライトタックル(RT)に転向し、プレシーズンでは苦戦を強いられていた。しかし、レギュラーシーズン開幕に向けてテイラー・デッカーが故障者リザーブ(IR)に入ったことで、スウェルはオレゴン大学で担当していたレフトタックル(LT)でプレーできている。
ライオンズが41対33で敗れた試合でサンフランシスコ・49ersのスターエッジラッシャーであるニック・ボサと対峙したスウェルは、ライトタックルよりもレフトタックルとしてプレーする方がのびのびとしているように見えた。
ライオンズの公式サイトによれば、ボサは試合後に「彼は良くなっていく」とスウェルについてコメントし、「彼はレフトにいる方が落ち着いているし、ライトにいるときの映像を見てもそれは分かったよ。試合後、彼にレフトの方がいいぞって言ったんだ」と続けたという。
スウェルはボサに何度か打ちのめされたが――そうならない選手などいるだろうか?――シーズン初戦前にレフトタックルとして練習に参加したのはわずか2回にもかかわらず、力強くプレーし、迷いを感じさせなかった。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』の評価では、開幕週のブロッキングタックルとして全体の第7位(マンデー・ナイト・フットボール実施前の時点)につけている。わずか4回しかハリーを許さず、フィールドではブルドーザーのような役割を果たした。
「俺にとって、すべてのレップスで勝つ必要があった」と語るスウェルは「いくつか改善しなきゃいけないことがある。手の調子が良くなかった。何度かパッドレベルが高すぎた」と続けている。
ライオンズは運動能力の高いスウェルの方がボサとの対戦で有利だと判断し、ポジションを動かした。RTにはマット・ネルソンが入っている。
ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは「私たちは彼がボサとやりあえると分かっていたし、運動能力の高い彼こそボサのベストな対戦相手だと感じた」と述べ、こう続けている。
「彼はパワフルで、大きくて、爆発力があり、私は今、スウェルについて話しているのだが、彼は大学でレフトタックルをやっていた。それこそ彼が経験してきたことで、受け入れていたのだ。つまり、彼はレフトに戻ることをとても楽しみにしていた。そういった意味では、正しい選択をしたと思うし、彼のパフォーマンスも非常に良かったと思う」と述べている。
デッカーがIRから復帰すれば、ライオンズはスウェルをライトタックルに戻す予定だ。それまでは新人スウェルがクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフのブラインドサイドを担当する。
【RA】