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CBカイル・フラーに関するセインツのトレード要求を拒否していたブロンコス

2021年09月20日(月) 08:26

デンバー・ブロンコスのカイル・フラー【NFL】

シーズン開幕までの1カ月間、デンバー・ブロンコスはある理由で最も人気のあるチームの1つだった――その理由とは、彼らが抱えるコーナーバック(CB)の存在だ。

コーナーバックを必要としている複数のチームがブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンにトレードの可能性について問い合わせていたが、ある1チームは他のチームよりも特に積極的だった。

マーション・ラティモアと一対になるベテランスターターがいないニューオーリンズ・セインツは、大口のフリーエージェント(FA)であるカイル・フラーを狙って何度かトレードを要求していたと関係者が語っている。今年3月に契約したばかりのフラーはデンバーで一度もプレーしていない。ところが、ブロンコスがCBを持て余していると感じたセインツは彼を欲しがったようだ。

ペイトンGMは賢明にも、万が一に備えてしっかりとフラーを確保しておくことにした。もし、チームのコーナーバックの1人に何かが起こればどうなるか? その決断が今、大きな意味を持っている。

シーズン第2週にジャクソンビル・ジャガーズと対戦したブロンコスは、ロナルド・ダービーがハムストリングの負傷で故障者リザーブ(IR)に入っているため、ドラフト1巡目指名の新人パトリック・サーテイン二世が初先発している。ダービーはすぐに復帰するはずだが、もしブロンコスがフラーをキープしていなければ、最も重要なポジションの1つが不安定な状態になっていただろう。堅実なドラフト指名権はあったとしても、適当な選手がいなかったのだ。

獲得できる可能性のあったCBはフラーだけではなく、セインツはスティーブン・ギルモアやブラッドリー・ロビーにも注目していた。実際、セインツは最終的にロビーをトレードで獲得している。

フラーについては、彼はそのプロフェッショナリズムや仕事に対する厳格な姿勢、冷静さでチームメイトやコーチを感心させてきた。

【RA】