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テキサンズQBテイラーは数週間離脱の見込み、IRの可能性も

2021年09月21日(火) 08:42


ヒューストン・テキサンズのタイロッド・テイラー【AP Photo/Rick Osentoski】

ヒューストン・テキサンズはクオーターバック(QB)タイロッド・テイラーと共に華々しいスタートを切ったチームとは別のチームのようになってしまった。テキサンズはしばらくの間、テイラーなしで戦うことになる。

ベテランQBのテイラーはハムストリングの負傷によって数週間にわたって現場から離れる見込みであり、故障者リザーブ(IR)とされる可能性があると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。

はっきりとした期限のないままデショーン・ワトソンがインアクティブになっているQBデプスチャートが、またも大打撃を受けている。現地23日(日)に実施されるカロライナ・パンサーズとの試合まで、体制を整える時間は4日間しかない。

テイラーの不在によって、ひとまずは2021年ドラフトの3巡目で指名されたデイビス・ミルズが先発を務めることになりそうだ。スタンフォード大学時代の4年間で11回しか先発を務めたことのないミルズにとっては、慣れない領域だと言える。いずれにせよ、ミルズのプロ初戦は歓迎されざるものだった。

ミルズは日曜日にテキサンズが31対21でクリーブランド・ブラウンズに敗れた試合でテイラーの代役を務めた。ミルズが出場した当時、試合は14対14の同点だった。最初の2つのドライブはスリー・アンド・アウトとインターセプトに終わっている。22歳のQBは落ち着きを取り戻し、パスによる2回のほか、パスインターフェアランスによってもサードダウンコンバージョンを記録し、後者ではブランディン・クックスへの2ヤードのタッチダウンパスに成功。しかし、ブラウンズが第4クオーターの後半に10点のリードを開くと、テキサンズはその後のポゼッションでスリー・アンド・アウトとフィールドゴール失敗に終わり、今季の成績を1勝1敗としている。

ミルズがこの試合でパス18回中8回成功、102ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回に終わり、それまでの6クオーターでテイラーが見せたパフォーマンスとはあからさまな対比となってしまったのも無理はない。2015年にプロボウルに選出されたテイラーは、今年のパス成功率が70.5%、416ヤード、タッチダウン3回、インターセプトは0回で、ランによっても55ヤードとタッチダウン1回をマークしている。身長約193cmのミルズにはそれほどのモビリティを発揮する見込みはなく(練習生のジェフ・ドリスケルも同様)、過去には自分自身も耐久性の問題を抱えてきた。しかし、ミルズは4月にドラフトが実施された際にテキサンズ首脳陣から洗練されたパサーだと見なされており、それはチームが最初の指名権を使うに十分なほどだった。

長期的な職を懸けたミルズのオーディションは、想定されたよりも早い段階でスタートした。その判断は今後のバッファロー・ビルズ戦やニューイングランド・ペイトリオッツ戦でも継続されていくだろう。

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