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ベアーズQBダルトンにACL断裂はなし、健康ならば先発とナギーHC

2021年09月21日(火) 14:00


シカゴ・ベアーズのアンディ・ダルトン【AP Photo/David Banks】

シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)アンディ・ダルトンは膝の重傷を逃れた。

最初のいくつかの検査ではダルトンにACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂が確認されず、MCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)へのダメージもなかったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地20日(月)の朝に報じている。MRI検査によって、ダルトンは膝の骨挫傷を負ったのみだと確認されたという。

ヘッドコーチ(HC)マット・ナギーもダルトンにはACL断裂はなかったと認め、復帰へのタイムラインについては月曜日の夜頃までに分かるだろうとつけ加えた。

ダルトンが負傷したとは言え、ナギーHCにはジャスティン・フィールズがベアーズの先発QBの役割を引き継ぐのかについて議論する準備ができていない。

健康な状態であればダルトンが先発なのかと問われたナギーHCは、「それは私が構想に入れるつもりのない部分だ」と話した。

誰が先発QBなのかは構想に関係しないのか問われたナギーHCは「もちろん、する。それは100%構想だ」と続けている。

後になってナギーHCは自らのスタンスを明確化した。『Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)』のブラッド・ビッグスによれば、ナギーHCはベアーズのPR担当者に託したメッセージで、健康な状態であればダルトンがチームの先発QBだと述べたという。

ダルトンが26日(日)に予定されているシーズン第3週のクリーブランド・ブラウンズ戦でプレー可能なほど健康か、もしくは、ついにナギーHCがフィールズを先発に指名するかを確かめるには、今週後半まで待たねばならないだろう。ケガによってさらに機動性を落とした状態ならば、ダルトンはブラウンズのマイルズ・ギャレットやジェイデビオン・クロウニーをはじめとする守備陣を前に決して良い前兆とはならない。

ダルトンはベアーズがシンシナティ・ベンガルズに20対17で勝利した試合の第2クオーターで、14ヤードのスクランブルを行った際に膝を負傷した模様で、サイドラインで足をかばっていた。次のシリーズには戻ったダルトンだったが、苦しげな様子だった。

足を引きずってロッカールームに戻ったダルトンは、ゲーム復帰はダウトフルとされていた。フィールズが勝利を決めた際、ダルトンはサイドラインでそれを見守っている。

ダルトンの代役を務めたフィールズは新人ならではの苦戦の中でも、特別な輝きを何度か見せた。最後のドライブでルーキーのフィールズはタックルをかわし、重要なファーストダウンを獲得。その後は時間を消費し、勝利を確実なものとしている。フィールズの機動性が、ダルトンにはなかったやり方でベアーズ攻撃陣の可能性を広げた。

フィールズは平凡なパス13回中6回成功、60パスヤード、インターセプト1回と、ラン10回、31ヤードにとどまった。ボックススコア的には振るわなかったとは言え、新人QBは何度か印象的なスローを披露しており、ペナルティによって取り消された矢のようなパスや、ドロップになってしまったものの、そうでなければタッチダウンになっていたはずのアレン・ロビンソンへの美しいディープパスなどが見られた。

ナギーHCはオフシーズンを通して、何らかの理由で状況が変わるまでダルトンが先発だと話してきた。ダルトンの負傷によってベアーズがフィールズにその仕事を与える方向へのドアが開くのかもしれない。たとえ、ダルトンの負傷がそれほど深刻なものではないと分かったとしても。昨年にQBタイロッド・テイラーのごく珍しい負傷によって新人に道が開かれた際に見られたように、いったんルーキーがフィールドに出れば、その仕事がベテランに返されることは少ないのだ。

今のところ、ナギーHCはその手の内を見せていない。

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