ジャイアンツQBジョーンズではなくギャレットOCに怒鳴っていたWRゴラデイ
2021年09月21日(火) 14:41ニューヨーク・ジャイアンツのワイドレシーバー(WR)ケニー・ゴラデイのフラストレーション――サーズデーナイトフットボール(TNF)で生中継された――は結局、クオーターバック(QB)のダニエル・ジョーンズに向けられたものではなかった。
現地16日(木)の試合中に表したフラストレーションは攻撃コーディネーター(OC)ジェイソン・ギャレットに向けたものだったと月曜日に語ったゴラデイは、ギャレットOCとは何の問題もないと付け加えている。
チームの記録によると、ゴラデイは「フラストレーションはあんまりない。実際、今までああいうことをしたことはなかった――けど、勝負する者として、本当にただ、熱がこもってしまったんだ。俺はチームのためにできることを何でもするのが大好きだ。感情に流されてしまった」と状況を説明したという。
ベンチに座っていたジョーンズに向かって怒鳴っているともとれる様子がTNFの放送で映っていた元デトロイト・ライオンズのゴラデイだが、パスが来ないことに関して気分を害していたわけではなく、話していた相手はギャレットOCだったと明かしている。ジャイアンツが30対29で敗れたワシントン・フットボール・チーム戦でゴラデイは8回ターゲットとなり、キャッチ3回、38ヤードを記録した。
もっとパスさせるためのメッセージではなかったのかと聞かれ、「いや、そうじゃなかった」と答えたゴラデイは「ただJG(ジェイソン・ギャレット)と少し話していただけで、競争心の強い人間が2人いたってことだ。というよりも、俺は自分ができることを何でもしたかっただけ。“もっとボールをよこせ”とまでは言わない」と続けている。
敗戦後にギャレットOCと会話したというゴラデイは、試合の最中にサイドラインで起こったことについて何事もなかったと言及し、こう強調している。
「つまり、試合中は文字通りその場にいたってことだ。俺と彼は試合後すぐに会話をした。それも文字通り何でもないことさ」と強調している。
この状況を大した問題だと考えていないヘッドコーチ(HC)のジョー・ジャッジは特にワイドレシーバーとクオーターバックの間の分裂があることを否定し、次のように語った。
「あなた方が言っているようなことは、すでに関係者全員に話した。ケニーに関して言えば、サイドラインでの議論というものはなく、彼とダニエルが対立するようなこともなかった。ほら、彼はその場の熱気に包まれている。だから、とても情熱的に話す。感情的に話しているようなものだ。私もサイドラインでは感情を込めて話している。口論はなかったし、それを引き起こすような発言もなかった。傍から見るとそう見えたかもしれないが、先日言ったように、彼らには何の問題もない」
試合に敗れた直後にジョーンズはすべて「問題ない」と話していたものの、ゴラデイはフラストレーションを感じていたと語っている。フラストレーションの矛先がギャレットOCに向いていたというゴラデイの説明を考えると、今となってはこれは興味深い発言だ。
とはいえ、ジャイアンツがサイドラインでのいざこざを乗り越えて、日曜日に控えるアトランタ・ファルコンズ戦で今季初勝利を収めようとしているのは明らかだ。
オフシーズンにジャイアンツと巨額の契約を結んだゴラデイは、“ビッグ・ブルー”での最初の2試合でわずかキャッチ7回、102ヤードという記録にとどまっている。ゴラデイは以前、ジャイアンツがシーズン開幕で出遅れるだろうと予測しており、不思議なことに実際の結果も0勝2敗となっている。
夏にハムストリングを負傷して必要な練習ができなかったゴラデイは、ギャレットOCのオフェンスに慣れようとしているところだ。
「トレーニングキャンプに参加できなかった。このオフェンスは初めてだから大変だと思うけど、全部うまくいくようになるだろう」とゴラデイはコメントしている。
これまでジャイアンツはあまりうまくいっていなかったが、サイドラインでの会話を整理することは、ジョーンズ、ゴラデイ、ギャレットOCの3人が同じ考えを共有するための一歩となるかもしれない。
【RA】