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バッカニアーズQBブレイディが50歳までプレーする可能性を支持するペイトリオッツHCベリチック

2021年09月21日(火) 14:48


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Jason Behnken】

タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディが50歳までプレーするという話題は、ここ数週間でさらに盛り上がりを見せている。まったく年齢を感じさせないブレイディのプレーなら、以前に表明していた45歳という目標を超える可能性が十分にあるからだ。

現地20日(月)の朝、著名なフットボールの専門家がその可能性について意見を求められた。ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックだ。

ラジオ番組『WEEI』の“The Greg Hill Show(グレッグ・ヒル・ショー)”でインタビューに応じたベリチックHCは、ブレイディが50歳までプレーするのは現実的かと聞かれ、「トム自身がそのことを一番良く分かっているんじゃないか。やれるとしたら彼しかいないだろう」と答えている。

今から8年ほど前、ペイトリオッツでブレイディの後継者候補を探し始めていたベリチックHCが、TB12はNFL史上、他のクオーターバックとはまったく違うと認めたことは興味深い。

去る日曜日の試合でバッカニアーズはアトランタ・ファルコンズ相手に48対25の勝利を収めており、ブレイディはタッチダウンを5回決めている。2021年シーズンの2試合でブレイディはすでに9本もパッシングタッチダウンをマーク。これはブレイディのキャリアにおける最初の2試合までのパッシングタッチダウンの最多記録となり、それまで最多となっていた2011年と2015年の7回を更新した。プレーオフを含むバッカニアーズの10連勝中、ブレイディは3,049パスヤード、パッシングタッチダウン31回、パッサーレーティング112.6を記録している。

日曜日、ブレイディは44歳以上で5本以上のパッシングタッチダウンを投げた最初の選手となり、自身の持つ最年長記録(2020年シーズン第4週の対ロサンゼルス・チャージャーズ戦で43歳)をも更新。年齢に関する記録に関しては、今後数年でブレイディが自分の記録を更新するという記事を多く目にすることになるだろう。彼の年齢層では彼しかいないわけだから。

ブレイディが成し遂げた偉業に近づけた者はいない。44歳以上でNFLのパスを試みたことのある選手ですらたったの4人だ(ビニー・テスタバーディ、ウォーレン・ムーン、スティーブ・デバーグ、ジョージ・ブランダ)。48歳で引退したブランダは史上最高齢のクオーターバックとして引き合いに出されることが多いが、その時点で彼はQBではなくフルタイムのキッカー(K)だった。

ブレイディとバッカニアーズの活躍を見る限り、引退を検討する余地はないと言える。G.O.A.T.は年齢に関係なく、NFLのトップクオーターバックの一人としてディフェンスを破り続けている。40代のブレイディは日曜日の勝ち試合で、彼にしては珍しく6ヤードのランも見せた。

その時の心境についてブレイディは「こんなところで僕は何をしているんだ?」と月曜日に『The Athletic(ジ・アスレチック)』のグレッグ・アーマンに話している。「とりあえず前に走って、できるだけ速く地面に着こう。こういうのは僕にとって自然なプレーじゃないんだ。それだけは言わせてくれ。僕の得意分野ではない」

ブレイディが得意としていることの一つはチャンピオンになることだ。優勝候補のチームに所属している限り、今後数シーズンのうちにブレイディが引退するということはないだろう。50歳になってもプレーすることはさすがのブレイディにとっても手の届かないことのように思えるが、周囲が間違っていると証明することで彼はこれまでのキャリアを築いてきた。

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