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ジェッツSメイは3週間から4週間の離脱、復帰はトレード期限前か

2021年09月30日(木) 14:19


ニューヨーク・ジェッツのマーカス・メイ【AP Photo/Charles Krupa】

ニューヨーク・ジェッツがタグづけしたディフェンダーであるセーフティ(S)マーカス・メイが足首の負傷によって戦線を外れている。そして、その復帰は興味深い時期になるかもしれない。

メイはこの負傷によって3週間から4週間ほど離脱することになりそうだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地29日(水)に伝えている。メイはジェッツ守備陣のトップ選手の一人であり、いまだ白星を手にしていないチームにとっては大きな損失だ。

ひょっとすると、このまま両者が別れる可能性もある。

ジェッツがメイにフランチャイズタグをつけるまでの間、メイはタグを受けるようであればトレードを要請する可能性も否定できないと語っていた。ジェッツは2021年もチーム内に維持すべくメイにタグづけしたものの、長期契約にはこぎつけていない。また、もう一人のトップディフェンダーだったジャマール・アダムスはトレードでシアトル・シーホークスに移籍した。

メイのエージェントであるエリク・バークハートが、『Twitter(ツイッター)』で面白い見解を示している。ケガからの復帰のタイムラインが予測されている通りならば、メイが完全復帰するのは、まだジェッツがメイをトレードする契約を結ぶのに間に合うタイミングだというのだ。

バークハートが自身のクライアントについて公に話すのはこれが初めてのことではない。フリーエージェント期間が始まる直前の3月には、2021年のキャップスペースに余裕がありながらも、“彼らの最高の選手であり、キャプテンで、チームの投票によるMVPに選ばれた、絶頂期にある”選手にして、アダムスの離脱を受けて契約年のポジション変更まで受け入れていたプレーヤーをケアすることを拒否したとして、ジェッツを非難していた。

両サイドの関係はまだ修復されていないようだ。

28歳のメイには30歳になる前に大型契約を結ぶことが見込まれている。ジェッツとしては使用できるキャップスペースを最大限に活用しつつ、これから2年か3年は十分な報酬をもってメイを手元に置くのが賢いやり方だろう。しかし、メイと契約するか、トレードするか、放出するかの決定はジェッツの特権であり、そのジェッツはメイを長期的なプランの一部としては見なしていないかもしれない。

新ヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーがチームのかじ取り役として初めてのシーズンを進めている今、ジェッツはメイについて状況を静観する可能性がある。そのやり方は、メイ本人とそのエージェントを満足させることはないだろう。彼らが望むものを得るための最良のルートは、期限ぎりぎりでの契約になるかもしれない。

リーグが定めるトレード期限は11月2日(火)にやってくる。メイが健康を取り戻し、トレードに向けた体勢を整えるための、そして、ジェッツが2年連続でトップディフェンダーをトレードするかを決断するための時間は、1カ月と少しだ。

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