2月にフロリダ州で自動車事故を起こしたとされ、DUI（飲酒運転）によって逮捕されたニューヨーク・ジェッツのセーフティ（S）であるマーカス・メイが、3件の軽罪に問われている。

フロリダ州ブロワード郡裁判所の記録によれば、28歳のメイは2月22日にDUI、器物破損、ならびにフロリダ州フォートローダーデールの事故現場からの離脱によって起訴された。『Zoom（ズーム）』によるヒアリングが現地10月20日（水）に行われる予定だ。

事故と起訴について現地4日（月）に最初に報じたのは『ESPN』だった。

メイはまた、自分が衝突した自動車のドライバーから3万ドル（約330万円）を“超える”民事訴訟を起こされているという。

問題の事故はこれまで公には報道されておらず、ジェッツがメイの事故について月曜日の夜よりも前の段階で把握していたかは分かっていない。チームは『The Associated Press（AP通信）』に対し、法的な問題の結果次第であるため、コメントしないとしている。

逮捕されたことによってメイにはNFLの個人行動規範に抵触して出場停止処分を科される可能性がある。リーグのスポークスマンであるブライアン・マッカーシーは『AP通信』に、NFLがその規範に基いてこの件を検討していると認めた。メイはまた、ジェッツに情報を伝えなかったことによる懲罰の対象になる可能性もある。

警察の報告書によれば、メイは19時33分にフロリダの有料道路で黒の2018年型メルセデスSUVを運転していたところ、ボルボの左後部に衝突した疑いがもたれている。警察が到着した際にメイはボルボの北側の路肩で一人で運転席に座っており、メイの車のフロント部分の損傷はボルボの後部の損傷と一致していたという。

警察官は報告書の中でメイが“近づいても反応がなく、左右に揺れて”おり、“何が起こっているか分かっていない様子だった”と述べている。また、この警察官はメイの目が充血している様子だったこと、話し言葉が不正確で、運転席のドアとフロアに嘔吐の後があったことを記している。さらにメイは“歩くのが遅く、バランスを保とうとふらふらしていた”という。

報告書によれば、メイは警察官にその夜は飲酒していないとし、警察官が感じた匂いはその2日前のものだと話したとのことだ。しかしながら、呼気検査を拒絶したためにメイは逮捕されている。メイは1,500ドル（約17万円）の保釈金を支払った。裁判所の文書は、メイのDUI違反は今回が初めてだとしている。

負傷は報告されていないものの、ボルボのドライバーであるフロリダ州ベルグレイドのジャミラ・アブラハムは民事訴訟を起こした。

ジェッツで5年目を迎え、チームに最も長く在籍する選手となっているメイは、現時点で足首の負傷によって戦線を外れており、今後数週間はそれが続くと見られている。メイのエージェントであるエリク・バークハードは先週に、メイが“トレードの期限までに完全に健康になって戻ってくるはず”と『Twitter（ツイッター）』で述べていた。

それによって、ジェッツと契約面での問題を抱えるメイが11月2日（火）のトレード期限までにどこかに移るとの見方が強まっていた。

メイは昨シーズンに投票でチームのキャプテンに指定されたほか、チームメイトによってジェッツのMVPにも選ばれている。2017年のドラフト2巡目で指名を受けたメイはオフシーズンの間にチームからフランチャイズタグに指定されており、長期的な契約合意には至っていなかった。今季は1,060万ドル（約11億8,000万円）のフランチャイズタグでプレーしている。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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