レイダースQBカーは「何度かヒットすれば動揺すると分かっていた」とチャージャーズDEボサ
2021年10月06日(水) 00:04ロサンゼルス・チャージャーズの守備陣はラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーと攻撃陣による前半7回の攻撃をわずか51ヤードと第1ダウン更新1回に抑え、序盤に相手の平静さを失わせた。その後、逆転に耐えつつ、第4クオーターでレイダースのフィールドゴールの失敗とインターセプトを誘ったチャージャーズは28対14で試合を制している。
スターパスラッシャーのジョーイ・ボサは、従来の強力なレイダースの攻撃陣を失速させるにはカーを打ちのめすことが重要だと語った。
『The Athletic(ジ・アスレティック)』のダニエル・ポッパーによると、「何度かヒットすれば、彼は動揺するって分かっていた」と言うボサは「(ディフェンシブエンド/DEクリスチャン・コビントンによる)サックを見たとき、俺たちがそこに戻る前に、彼は体をボールみたいに丸めていた。彼は素晴らしい男であり、素晴らしい選手だ。・・・でも、プレッシャーをかければ彼の動きが鈍くなるってことを俺たちは知っている」と続けたとのこと。
チャージャーズはカーを4回サックし、QBヒット7回を決めている。
序盤からカーに襲いかかったチャージャーズは2回目のポゼッションを終えたボサのストリップサックを含め、前半に2つのサックを記録している。コビントン、ラインバッカー(LB)カイラー・ファックレル、ディフェンシブタックル(DT)ジェリー・ティレリーもレイダースのQBを抑えるのに一役買った。
シーズン第1週から第3週は1試合平均401パスヤード(NFL最多)、パサーレーティング101.4を記録していたカーだが、シーズン第4週は196パスヤード(パサーレーティング84.9)にとどまっている。
ほとんどのQBはプレッシャーに弱い――タンパベイ・バッカニアーズのQBトム・ブレイディの内なるプレッシャーの話を聞いたことがあるだろうか。カーも同じだ。また、レイダースはランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスとのランプレーを早い段階で確立することにこだわっており、レイダースの攻撃陣は優れたチャージャーズの守備陣を前にして混乱している。
月曜夜の試合で時折、動揺しているように見えたカーは何度もターゲットの背後にボールを投げていた。しかし、今季3試合でそれぞれ6回、5回、9回のヒットを受けてもなお、何とかプレーしてチームを3勝0敗に導いたことから、カーがプレッシャーに完全に負けてしまうという考えは裏付けられない。一方、カーの威力はチャージャーズの守備陣には通用しなかった。
月曜日のサック4回を含めるとレイダースのQBは今季12回倒されており、その多さはNFLで3位タイとなっている。
ボサとチャージャーズはブランドン・ステイリーHC(ヘッドコーチ)のシステムの中で、NFL屈指の守備陣である理由を証明した。フロントエンドとバックエンドが完璧に補完し合っている。ラッシュをかけるときは、フロントが優位に立ち(マンデーナイトフットボールの大部分でティレリーが大活躍を見せた)、バックフィールドを大混乱に導ける。ラッシュが弱まったときは、バックエンドが粘り強い脅威となる。そして、彼らが協調し、リードしながらプレーしているときは、このユニットは時として不動のものとなるのだ。
【RA】