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カウボーイズがLBジェイロン・スミスをリリースへ

2021年10月06日(水) 15:39


ダラス・カウボーイズのジェイロン・スミス【Cooper Neill via AP】

ラインバッカー(LB)ジェイロン・スミスのダラス・カウボーイズの日々が終わろうとしている。

カウボーイズはスミスのリリースを計画しているが、その動きは現地6日(水)まで公式なものにはならないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じた。スミスがトレードされる可能性はまだあるが、起こりそうにはないとガラフォロはつけ加えている。

その後、チームもスミスをリリースする計画であることを明かした。

最初にこのニュースを報じたのは『ESPN』だった。

かつてカウボーイズ守備陣で最も重要な選手と目され、2019年シーズン前に5年6,400万ドル(約71億5,000万円)で契約を延長していたスミス。しかし、カウボーイズのLB勢の中心から外れ、2021年には4試合中2試合の先発にとどまっている。

正式なリリースの時が迫る中、ガラフォロは5年目の契約が影響してトレードが成立することはなさそうだと伝えている。今季の720万ドル(約8億円)のベースサラリーの残りと、来季の負傷で保証される920万ドル(約10億3,000万円)がトレード先候補にとって妨げになっている。スミスを今リリースするという動きは、今季に保証されているサラリーを考えれば困惑させるものだ。『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、3月のリリースであれば無効にされた可能性があったという。

しかしながら、“なぜ”なのかは“いつ”なのかに比べて混乱させるものではない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターは、26歳のスミスは今季に新守備コーディネーター(DC)ダン・クインの元で自分に求められるすべてをやっているものの、単純にキアヌ・ニールやレイトン・バンダー・エッシュ、ルーキーのマイカ・パーソンにおよばなかったと伝えている。

2016年のドラフト2巡目で指名されたスミスは、2018年に印象的なシーズンを過ごして周囲に印象づけた。この年、スミスはタックル121回、サック4回、ファンブルリカバー2回、フォースドファンブル2回、パスディフェンス4回をマークしている。カウボーイズで長く活躍すると見られていたスミスは2018年に『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のグレードで84.1という評価を得たが、結局これは例外的な数字になってしまった。

2020年のグレードは54.2に落ち、特にランディフェンスで低迷。苦戦するカウボーイズ守備陣の妨げとなっていた。

今年の4試合ではタックル18回、サックやテイクアウェイは0回となっている。カロライナ・パンサーズに勝利した試合ではベンチを離れ、スナップ33回でタックル1回を記録した。これがスミスのカウボーイズ時代最後の数字ということになりそうだ。

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