レイダースWRレンフロウの咄嗟のディフェンスプレーを賞賛するQBカー
2021年10月06日(水) 16:51ラスベガス・レイダースが現地4日(月)の夜に28対14でロサンゼルス・チャージャーズに敗れた原因は多くのミスだった。だが、レイダースはこの日最大となっていたかもしれないミスを実は防いでいる。ワイドレシーバー(WR)のハンター・レンフロウがオフェンス選手としては目を見張るほどの本能的なディフェンスプレーでラムズが仕掛けたパントフェイクを潰したのだ。
まず、あのパントが本当にフェイクだったとするのは無理がある。このプレーが計画的でコールもされたことを意味するからだ。第1クオーターにパントリターンを狙ってフィールドに10人の選手を送り込んだレイダースは、一人欠けていたゆえに最悪の状況を招くことになる。ラムズの俊足の一人として知られるディフェンシブバック(DB)のテボーン・キャンベルが完全にノーマークでライン際にいたのだ。チャージャーズのパンター(P)タイ・ロングは相手のこの読み違いを見逃さず、キャンベルにパスをつないで簡単にファーストダウンを獲得するつもりだった。
このオーディブルに気がついたレンフロウは、ボールがスナップされると同時にパントリターンのポジションを離れ、ファーストダウンマーカーの近くでキャンベルに痛烈なヒットを食らわせてプレーを阻止した。
レンフロウは「あの辺りには誰もいなかったし、俺は中途半端な位置にいた。リターンを狙うべきか、レシーバーを狙うべきか迷った」と振り返る。「ラッキーなことに投げるのに時間がかかったからあのプレーを成功させることができた。たぶん俺たちはビッグプレーを止めたんだ」
レンフロウは実際、パンターのパススキルを利用することができた。ロングの放った高く柔らかいパスは彼の名の通り、レンフロウに追いつくのに十分な時間を与えた。それでも高校時代からディフェンスをプレーしていないレンフロウにとって、瞬時にディフェンスバックに切り替えたのは見事な判断だった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、レンフロウは1.5秒で10.4ヤードをカバーし、第4ダウン残り12ヤードで始まったプレーを締めくくったという。
レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーは「素晴らしいプレーだった。キャッチできていたとしても足りていなかった」と述べている。「まさにレンフロウがどんな選手かを証明したプレーだった。彼はNFLで最も優秀な選手の一人だ。彼は特別だ。特別な才能を持っていて、ああいうプレーがやれてしまうんだよ。見ていて“なんというプレーだ”って感心した」
この試合でタッチダウンを3回決めたチャージャーズのスターQBジャスティン・ハーバートを相手に、レイダースはもう少しレンフロウをセーフティ(S)として起用しても良かったかもしれない。
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