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ベアーズが新人ジャスティン・フィールズを今後の先発QBに

2021年10月07日(木) 12:54


シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【NFL】

シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・ナギーは光を見た。

ナギーHCは現地6日(水)に方針を転換し、多くの人々が見たいと思っていた(そして、ベアーズファンが熱望していた)行動に出た。新人クオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズを今後の先発クオーターバックに指名したのだ。

「彼はこのチャンスに向けた準備ができていることをわれわれに示すためのすべてをやってのけた」とナギーHCは説明している。

ベアーズは今週の日曜日にラスベガス・レイダースの本拠を訪問する。

フィールズはシーズン第4週に輝きを見せ、パスを17回中11回決めて209ヤードをマークし、眠れるベアーズ攻撃陣をデトロイト・ライオンズに対する24対14での勝利に導いた。そのパフォーマンスの中にはワイドレシーバー(WR)ダーネル・ムーニーに5回のパスをつないで125ヤードを稼いだり、ナンバー1レシーバーであるアレン・ロビンソンにパスを投じたりしたことが含まれる。フィールズは何度かハイライトを見せ、知略をもってセーフティの動きを封じてムーニーへのパスで64ヤードをゲインする場面もあった。

そのプレーだけでも、十分にフィールズのポテンシャルを物語っている。かくして、多くの人々にとって自明だった決断――このキッドにキーを渡せ――が下された。

フィールズはシーズン第2週にベテランの先発QBアンディ・ダルトンが膝を負傷したのを受けて出勝したものの、厳しいスタートとなった。最初のNFLアクションで苦戦したフィールズはパス13回中6回成功、60ヤード、インターセプト1回にとどまり、シンシナティ・ベンガルズにほぼあり得ないと思われていた逆転勝利を許してしまった。この試合は20対17でベンガルズに軍配が上がっている。その1週間後にやってきたキャリア初先発の機会はさらに厳しく、ベアーズは若きQBを守ることができずに、クリーブランド・ブラウンズに26対6で敗れた試合でフィールズは9回のサックを受けた。

その試合でパス20回中6回成功、68ヤード、正味のパスヤードとしては1ヤードしか獲得できなかったフィールズ。しかし、第4週には状況が好転し、ナギーHCはシカゴでフィールズ時代を始めるだけの実力を、もしくは増えるプレッシャーに耐えられるだけの心構えを見いだしたのだろう。ダルトンの橋渡し役は1カ月で修了した。

フィールズはベアーズがラスベガス・レイダース――QBプレッシャーで第2位(1位はブラウンズ)――と対戦する際、第3週と同様の試練に直面することになるだろう。先発職がわが手にあることを知ったフィールズは今、自分の旅路を歩み始めたばかりだ。

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