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全回復を目指しつつ足首のケガを抱えたまま出場するのが“プラン”だとバイキングスRBクック

2021年10月07日(木) 17:51


ミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クック【AP Photo/Stacy Bengs】

足首のケガが長引いているミネソタ・バイキングスのランニングバック(RB)ダルヴィン・クックは現地6日(水)の練習に参加していなかったものの、日曜日に控えるデトロイト・ライオンズ戦でプレーするというはっきりした意思を示している。

クックにとってのゴールはケガを押してプレーすることだが、今も回復を続けており、このプロセスの中でベストの自分に戻ることを目指している。

現地6日(水)に、ケガの中でプレーしつつ最高の状態への復帰を進めるのかと問われたクックは「それがプランだ」と答えた。

「悪くなるような感じはない。悪い方向に進んでるって感覚はないね。自分が必要としているところを目指して、正しい方向に向かっている感じがする。こういう時間はあるけれど、俺たちは試合でプレーしてきた。とにかく100%の自分に戻ろうとがんばっているから、俺は自分たちが勝利するのを手助けできる」

シーズン第3週にチームがシアトル・シーホークスに勝利した試合に欠場したクックは、バイキングスが落とした第4週の試合で戦線に復帰していた。ケガによる影響を明らかに受けていたクックは、キャリー9回、34ヤードに終わっている。

プレーしながら100%復活を目指すのは多大な努力を要する道だが、クックはそれが自分の目標であるだけではなく、NFLでプレーする上で避けられない面だとしている。一方で、完全に健康であればできるはずのパフォーマンスが発揮できないのも見ているしかできないのと同じくらいつらいとクックは認めている。

「つないだ手のようなもんさ。そこにいなくたって、やっぱりフラストレーションがたまる」とクックは言う。

「出たら出たで、爆発的なプレーを連発していたダルヴィンにはおよばない。そういうときがあるから、そこもイライラする部分だ。だけど、その中でプレーする。痛みを抱えたままプレーするのもこのゲームの一部で、その中ではそういうときもある。ケガの中でプレーするのはちょっと違う感じだ。痛みを押してプレーするのはこのゲームにつきもので、俺はちょっとした痛みを抱えながら、そういうものに対処している」

クックにとってケガは珍しいことではなく、まだフルシーズンを戦い切ったことはない上に、5年目もそうなりそうだ。最初の2シーズンでクックは32ゲーム中17試合を逃した。26歳のクックはそのキャリアを通じ、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)や胸部、鼠径(そけい)部、ハムストリング、再び胸部とケガを負い、プレーに影響されたり、欠場を強いられたりしている。しかし、その中でも連続して1,100ヤード越えを記録し、それと同じ年にタッチダウン数を2ケタに乗せた。

それでも、チームメイトのアレキサンダー・マティソンが過去2シーズンで力を示し、特に第3週のシーホークス戦で112ヤード獲得の活躍を見せたように、クックが治癒のために1週間か2週間離れたとしたら、それがクックの治療にもバイキングスの成功にも適した道なのではないかと考える価値はあるだろう。

とは言え、今のところのプランとしては、クックは長引く足首のケガを抱えながらフィールドに立つことになっている。

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