ジャイアンツRBバークリーら3選手がケガの診断中、QBジョーンズは脳震とうプロトコル
2021年10月12日(火) 09:52現地10日(日)の昼に行われたダラス・カウボーイズとの試合は、ニューヨーク・ジャイアンツにとってホラー映画のような展開となった。
最初にいなくなったのは、奇妙な具合に足首を負傷したランニングバック(RB)セイクワン・バークリーだった。第2クオーターの後半にはクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズがヘルメット同士でのヒットを受けてフィールドを去る。その後、脳震とうとの診断を受けたジョーンズはハーフタイム中に試合から除外された。また、前半のいずれかの時点で膝を負傷していたワイドレシーバー(WR)ケニー・ゴラデイも、同じタイミングで除外されている。
最後には活躍していた(キャッチ10回、189ヤード)新人ワイドアウトのカダリウス・トニーが下腿にケガを負った上、カウボーイズのセーフティ(S)ダマンテ・ケイジーにパンチを放ったことで退場させられている。数々の困難に見舞われた試合は、44対20での敗北という形で決着した。なお、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはトニーの件について、リーグオフィスの調査が入る見込みであり、罰金が予測されるものの、出場停止処分は科されないだろうと報じている。
膝を負傷したゴラデイはシーズン第6週に組まれたロサンゼルス・ラムズ戦を欠場する見込みであり、さらに1試合の欠場を強いられる可能性もあるとラポポートは伝えた。ただし、当初は深刻なケガだと見られていたため、その点については一安心だ。
ヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジは負傷した選手たちの状況について月曜日に説明。『SNY』によれば、ジャッジHCはバークリーについてX線検査の結果が“可能性としてあったものよりは朗報であり、少し安堵している”と述べたという。
ジャッジHCはさらに、バークリーはまだケガの程度を診断されている状況ではあるものの、チームは“何発かの弾を避けた”ことに希望を持っているとも話した。ジョーンズは脳震とうプロトコルに入っており、チームは忍耐強く待ちつつ“他の選手に準備させる”とのことだ。ジョーンズのステータスについては今週末までには判明する見込みだ。
トニーのケガについて、ジャッジHCは“シーズン終了という意味では何ら深刻なものではない”と考えているという。トニー本人もメディアセッションで「俺は問題ない」と話していた。
すでに負傷の影響を受けていたところに新たなケガが発生したことによって、このユニットにおけるトニーの重要性はさらに高まっている。WRのスターリング・シェパードとダリウス・スレイトンはまだハムストリングの負傷で戦線を離れている。そのことを踏まえれば、トニーがカウボーイズに対して行った軽率なふるまいについては早期に対処されなければならない。
ジャッジHCやチームメイトたちに謝罪したことを明かした後、トニーは自らの行動には責任を持たなければならないと述べ、このパンチは“一度きりのもの”だと全員に約束したと話した。
「小さい子どもたちが俺を見てるんだから、そういう例にはなりたくない」と言うトニーは「俺はルーキーで、最初にやりがちなミスをしている。そこから学び、積み上げていかなきゃならない」と続けている。
多くの負傷を抱えるチームにとって、シーズン第5週がいつもとは別のやり方でチームを傷つけた最後の週になるのだとすれば、それが理想的だ。1週間のリハビリとフィルムの再チェックが4勝1敗のラムズと戦う推進力になるかどうかは、近いうちに分かるだろう。
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