バッカニアーズ攻撃陣は「別物」だとRBフォーネット
2021年10月12日(火) 16:27現地10日(日)に開催されたマイアミ・ドルフィンズ戦で、タンパベイ・バッカニアーズは総獲得ヤードで558、ファーストダウン更新33回を記録して相手を圧倒し、45対17の大勝利を収めた。
フォックスボロでのニューイングランド・ペイトリオッツ戦では勝利したものの、ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックに足を引っ張られていたバッカニアーズのクオーターバック(QB)トム・ブレイディ。G.O.A.T.と称されるブレイディはその1週間後、ブライアン・フローレスHCの率いるチームを相手にその実力を爆発させた。44歳のブレイディは22年のキャリアを通して、初めて411ヤードを投げてタッチダウンパス5回を成功させている。
日曜日の大勝利はバッカニアーズのオフェンスがどのような状況でも勝利できることを明らかにした。バッカニアーズは序盤4回のポゼッションで得点し、60ヤードのフィールドゴールを1回失敗しただけで前半戦をほぼ完ぺきな状態で終えている。
今回の試合のようにブレイディが好調なとき、バッカニアーズのオフェンスを遅らせるのは不可能に近い。
ランニングバック(RB)レナード・フォーネットはポッドキャスト『Pewter Report(ピューター・レポート)』でシーズン第4週から復調できたことについて「俺たちはその問題を解決できた」と話しており、次のように続けた。「そんなことを言うなんてすげぇ面白いな。第3クオーターの前にリッチ(リチャード・シャーマン)が俺のところに来て、“こんなに才能のあるチームの一員になったのは初めてだ”って言ってきた。それで、俺はヤツに、ちょっと失礼な言い方でごめん、ここは[卑語省略]別物だって言ってやった」
「どんな時でも、何人も・・・何て言えばいいんだ? そう、殿堂入りするような選手。プロボウルに選ばれた選手もフィールドのあちこちにいる。今の俺たちにグロンク(ロブ・グロンコウスキー)がいないのは言うまでもないけど、俺が言いたいことが分かる? チーム全体として、できることがいっぱいあるんだ。集中して、心を一つにし、ゲームプランを理解してコースに集中する」
マイク・エバンス、クリス・ゴッドウィン、アントニオ・ブラウンという、いずれも先発になり得る3人の選手を擁しているワイドレシーバー(WR)陣は圧倒的な強さを誇っている。バッカニアーズのブルース・エリアンスHCはこの3人がディフェンスを苦しめ、ブラウンが劣勢のディフェンシブバック陣を翻弄(ほんろう)できると話している。ブラウンはキャッチ7回で124ヤード、タッチダウン2回をマークした。
エリアンスHCは「クリスとマイクがいるときに、3人目の選手を手に入れた」と言う。「あれはフェアな戦いではない。今、彼はオフェンスを理解していて、彼が何をすべきかを理解しているバイロン(レフトウィッチ/攻撃コーディネーター)は、ものすごく速く走れるようなポジションに彼を置いている。トムは彼を信頼しているから、私たちは毎週のようにこのマッチアップを楽しんでいる。今は、すぐに他の選手に入れ替わっても、いずれかの選手が活躍すると確信している」
特にレッドゾーンにおいてブレイディがターゲットにしたがるタイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーがこの試合を欠場していたが、ランニングバック陣がその不足を補った。ブレイディのお気に入りであるRBジェームス・ホワイトに代わって、ジオバニ・バーナードはタッチダウン1回を決め、フォーネットは110スクリメージヤードとタッチダウン1回を記録している。
バッカニアーズの対戦相手は得点で彼らを上回ることを最も望んでおり、ブレイディが数回ミスすることを期待している。しかし、日曜日にブレイディはミスをせず、バッカニアーズは大成功を収めた。
【RA】