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ドイツの3都市がNFLレギュラーシーズンの試合開催に向けて協議中

2021年10月12日(火) 23:25

NFLロゴ【Ric Tapia via AP】

現地12日(火)、ドイツでレギュラーシーズンの試合を開催するために3都市が協議している最中だとNFL(ナショナルフットボールリーグ)が正式に発表した。

2007年以来、ロンドンでレギュラーシーズン29試合が開催され、17日にはトッテナム・ホットスパー・スタジアムで30試合目を迎える予定のNFL。現在はインターナショナルシリーズをドイツに拡大するための最適なパートナーとなる都市を見つけることを目指している。

複数の都市が関心を示した後、デュッセルドルフ、フランクフルト、ミュンヘンの3都市が“候補フェーズ”に進むことになった。今後、これらの都市はドイツでの試合開催について、より深い話し合いを進めていく予定だ。

NFLのUKおよび欧州担当責任者であるブレット・ゴスパーは「レギュラーシーズンの試合はスポーツへの情熱を高め、ファンや地域社会とのつながりを深めることで、ドイツのファンを継続的に増やすための重要な役割を担っている」と述べ、次のように続けている。

「ドイツの都市から強い関心が寄せられていることは、レギュラーシーズンの実施がNFLのファンエンゲージメント、コミュニティ、草の根での活動を発展させる拠点となり、大きな経済効果と世界的な知名度を得られるなど、開催地にとって素晴らしい機会であることを明確に示している」

「NFLの試合に十分対応できるスタジアムを選定するだけでなく、地元・地域政府、スタジアム所有者、地元のステークホルダーや商業パートナー候補を含む開催地の共同体と協力していきたいと考えている。これを長期的なパートナーシップとして持続したい」

このプロセスに先立ち、NFLは長年にわたってドイツのファンを増やしており、現在では1,900万人のファンを抱えている。『ProSieben(プロジーベン)』と『DAZN(ダゾーン)』といったパートナーを介した各週のNFLのテレビ視聴率は、2017年以来、毎年20%を超える上昇を遂げている。また、2月に開催された第55回スーパーボウルでは数百万人のファンが視聴したことによって、ドイツのスーパーボウル視聴率は3年連続で記録を更新した。NFLショップの売り上げやファンタジーフットボールの参加者、ゲーム『Madden NFL(マッデンNFL)』の販売数において、ドイツが北米以外でのリーディングマーケットとなっている。

ドイツ出身の選手たちがNFLに与えるインパクトも高まりつつある。フルバック(FB)ヤコブ・ジョンソンが2020年シーズンにニューイングランド・ペイトリオッツでレギュラーの先発を務めたほか、“International Player Pathway(インターナショナル・プレイヤー・パスウエイ)”を通じてデイビッド・バダ(ワシントン・フットボール・チーム)やアーロン・ダンコー(シアトル・シホークス)ら2名のドイツ出身の選手がNFLのロースターにいる。近年ではセバスチャン・ボルマーがペイトリオッツのオフェンシブライン(OL)でクオーターバック(QB)トム・ブレイディを守って第49回と第51回スーパーボウルを制した。2013年NFLドラフトの1巡目ではビョルン・ワーナーがインディアナポリス・コルツから指名を受けている。

【RA】