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「彼女のためにプレーしたかった」とレイブンズTEアンドリュース、亡き祖母に捧げるプレー

2021年10月13日(水) 10:19

ボルティモア・レイブンズのマーク・アンドリュース【AP Photo/Terrance Williams】

現地11日(月)、ボルティモア・レイブンズのタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースはインディアナポリス・コルツ戦の第4クオーターで、タッチダウン2回とオーバータイムに持ち込むための2ポイントコンバージョンを成功させるなど、最大19点差が開いていた中でチームを逆転勝利に導く一助となった。

アンドリュースにとって自己最高記録となる147レシーブヤードとタッチダウン2回を記録した試合でチームが31対25の勝利を収めたことで、過去にプロボウルに選出されたこともあるタイトエンドのモチベーションは高まっている。

チームの公式サイトにアンドリュースは「今週、祖母が亡くなったから彼女のためにプレーしたいと思った」と話し、こう続けた。

「彼女のそばにいられなかったのは悲しい。俺にとって彼女はとても大切な存在なんだ。子どもの頃、彼女は近くに住んでいた。俺も彼女の家に行けたらよかったのに。家族は皆、彼女に祈りを捧げている。俺は彼女のためにプレーできてうれしい。彼女はずっとレイブンズの大ファンだった。皆さんが書いた記事を全部調べていた。彼女は見守ってくれていると思うし、彼女に出会えて俺はこの上なく幸せだ」

アンドリュースの祖母は月曜夜、孫の試合を見ていたはずだ。身長約196cmのタイトエンドは13回のターゲットのうち11回をキャッチし、コルツの守備陣を簡単に撃破した。クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンがビッグプレーを必要とするときはいつも、アンドリュースがボールを前に運んでいる。

後半戦とオーバータイムでアンドリュースとワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウン(125ヤード、タッチダウンキャッチ2回)の勢いを止めるのは不可能だったと言えよう。

月曜夜の試合はリーグ史上初めて、同じ大学からドラフト指名されたチームメイトが、それぞれ100以上のレシーブヤードと2回以上のタッチダウンキャッチを記録した試合となった――(2017年シーズンをともに過ごしたことを含み)どちらもオクラホマ大学でプレーしていた。また、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、レイブンズのフランチャイズ史上、複数選手が1試合で100以上のレシーブヤードと2回以上のタッチダウンキャッチを記録したのは初めてだという。

アンドリュースとブラウンの助けを借りて、ジャクソンとレイブンズのパスゲームは批評家たちに文句を言わせない仕上がりとなっている。両パスキャッチャーは5試合までのレシーブヤードでNFLのトップ10にランクインしている。ブラウンは451ヤード(8位)で、アンドリュースは400ヤード(10位タイ)をマーク。そして、レイブンズは今季、400レシーブヤード以上を記録した選手を複数人も擁している唯一のチームとなった。

アンドリュースは「俺たちは成長し続け、より良くなり、成熟していると思う。何年もかけて、そうなってきた。俺たちにはそういうつながりがある。俺たちはずっとそうだったけど、周りにプレー作り出す人がいっぱいいたら、それを止めるのは難しいだろう」とコメントしている。

彼の祖母もきっと、彼に賛成しているだろう。

【RA】