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イーグルス戦で親指の感触は「最高」だったとバッカニアーズQBブレイディ

2021年10月15日(金) 16:51


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディとレナード・フォーネット【AP Photo/Rich Schultz】

サーズデーナイトの試合を迎えるにあたり、タンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)であるトム・ブレイディは右親指の負傷は“まったく深刻なケガではない”としていた。

テーピングが巻かれている以外は、ブレイディの親指は確かに何ら妨げになっていない様子だった。バッカニアーズに好スタートを切らせたブレイディは、ホストのフィラデルフィア・イーグルスに対する28対22での勝利へとチームを導いた。

タッチダウンパス2回、297パスヤード、パス42回中34回成功を記録した試合の後、ブレイディは試合中の親指の具合はどうだったか尋ねられた。ブレイディはたった4つのワードでその質問を片付けている。

「素晴らしい」と言うブレイディは「素晴らしい感触。最高」と続けた。

試合開始からのブレイディのパフォーマンスは絶好調だった。ブレイディはバッカニアーズに2回のタッチダウンドライブをもたらし、それぞれをタイトエンド(TE)O.J.ハワードとワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンへのパスで締めくくっている。ブレイディは効率的にイーグルス守備陣の間を切り進み、プレー10回と9回からなるそれぞれ75ヤードのドライブを悠々と進めているかのように見えた。

しかし、その後のバッカニアーズは少しつまずいた。ブレイディは前半にもう1度タッチダウンドライブをリードして、ハーフタイムの時点で21対7としていたものの、インターセプトも一度喫し、インターセプトなしの連続パスアテンプト記録を227回でストップさせている。

いつものごとく、ブレイディは堅実なスタートよりも、改善が必要なネガティブな面に集中している。

「勝ったのは良かった。知っての通り、遠征先で勝つのは難しいからね。明らかに僕らはベストのプレーをしていなかったから、仕事に戻らなきゃ。ここでちょっと休めるから、それを生かしてから仕事に戻り、もっと良くなれるか見てみよう」とブレイディは語った。

実際に、親指に問題を抱えたまま見せたブレイディのパフォーマンスをより印象的にするのが、前の試合との間に3日間しかない週のことだったという事実だ。統計から見ても、ブレイディはショートウイークで最も優れたプレーを見せた選手になる。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、1970年以降でショートウイークに10勝を記録した初めてのQBがブレイディだという。ブレイディは今回の勝利によってショートウイークの戦績を10勝1敗とし、これまでにペイトン・マニングが記録していたショートウイークの最多勝利数を更新した。

今、ブレイディはシーズン第7週のシカゴ・ベアーズとの試合が予定されている現地24日(日)まで、いつもより長い期間を手に入れている。通常よりも休める期間が長いことが有利になるか問われたブレイディは、その質問を機に改めて自分にはそもそも問題がなかったこと、そして、指が悪化することもなかったことを指摘した。

「フットボールシーズンなんだ。ただフットボールのプレーに向けて準備するだけ。最高の感触だ。本当にね」とブレイディは話している。

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