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イーグルス、CBローをペイトリオッツにトレード

2016年09月08日(木) 07:40


ペイトリオッツへのトレードが決まったエリック・ロー【AP Photo/Matt Rourke, File】

ニューイングランド・ペイトリオッツとフィラデルフィア・イーグルスの2チームよりもトレードをスムーズにこなすチームはこのフットボール界には存在しないと言えよう。驚くようなことでもないが、開幕が迫る中、今回のトレードには両者にとって共通のメリットがあったようだ。

現地7日(水)、イーグルスが2018年ドラフト4巡目の指名権と引き換えに2015年ドラフト2巡目で指名を受けたコーナーバック(CB)のエリック・ローを放出したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、ローが特定の条件に同意した場合、2018年ドラフトで3巡目を指名できるようになる。これまではオフェンシブライン(OL)のジョシュ・クラインがイーグルスに移籍すると報じられていたが、ペイトリオッツはクラインを解雇する道を選んだ。

今回のトレードには、ペイトリオッツにとって心もとないCB陣に新たな選択肢が加わる一方で、イーグルスのハウィー・ローズマン副社長がかつてイーグルスでヘッドコーチ(HC)を務めていたチップ・ケリーの残り香を消し去りたいという意向も含まれている。

イーグルスの守備コーディネーター(DC)であるジム・シュワルツのもと、チーム内でのローは4番手にも食い込めないCBであった。そんなローが移籍先で役目を果たせるかどうかは大きな疑問であり、ペイトリオッツがローを獲得するために近いドラフトの上位クラスの指名権を献上したことは衝撃的だった。

ペイトリオッツHCビル・べリッチックは6日、10月中旬頃までどんなチームなのか分かることはないだろうと語った。来月にはチーム内でレギュラー陣が入れ替わる可能性もあり、バックアップの有力候補であるサイラス・ジョーンズやジャスティン・コールマンを含むペイトリオッツのCB陣の出場順位がローの存在によって変わるかも知れない。

ベリチックはここ数年、DBのドラフト2巡目指名に苦戦している。それゆえベリチックにはおそらく、他チームが指名したことを心底後悔するような選手に対しては良い運が向くのかも知れない。