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ジャレッド・ゴフのトレードを振り返るラムズHCマクベイ、「もっと明確なコミュニケーションを取れていれば」

2021年10月20日(水) 05:48

ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイとデトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【NFL】

クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフはロサンゼルス・ラムズ在籍時に第53回スーパーボウルで敗れて以降、多くのことが思い通りにいかず、新天地であるデトロイト・ライオンズでも状況は少しも変わっていない。しかし、現地24日(日)に控えるラムズ戦はこれらの運勢を大きく好転させる絶好の機会となるだろう。この試合ではオフシーズン最大のトレード――ゴフがライオンズに移り、ラムズにはライオンズからマシュー・スタッフォードが加入――を経て、今季真逆の戦績を残す2人のクオーターバックが対峙する。

ゴフがライオンズでいいスタートを切れなかったことは別としても、このトレードの伝え方はラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイにとって後悔が残るものだったようで、月曜日に次のように語った。

「そうだね、もし“誰もが予想していた展開とは全く違っていたと思うか?”と聞かれたら答えはイエスだ。“可能性があるなら、たとえ留守にしているにせよ、前もって話しておこう”などと伝えておけば、もっとうまく対処できたかもしれない。だから、質問の答えとしてはイエスだ。もっと明確なコミュニケーションを取ればよかった。相手の意表を突くようなことはしたくない。予想よりも、はるかに早く話がまとまったのだ。ただね、当然それ(もっとうまく対処できたはずだと)は言える。厳しい決断やそういったことを迫られて、それが人々に影響を与えるようなことがあれば、いつでも可能な限り理解と共感を示し、相手の立場に立って考えたいものだ」

要点をまとめると、現在5勝1敗のラムズではスタッフォードがマクベイHCのオフェンスにうまくかみ合い、これまでに16回のタッチダウンとインターセプト4回を記録している。一方、ゴフはシーズン第6週を終えて唯一の全敗チームとなったライオンズで苦戦を強いられている。ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルがスターターの変更を考えているのかという質問に対して「すべての選択肢を検討する」と答えた後、日曜日に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦では最悪の事態に陥った。

ゴフがラムズを圧倒し、ライオンズがロードゲームで今季初勝利を挙げれば、今季最大の大金星となる。しかし、本拠地開催のベンガルズ戦ですら前半で38ヤードしか稼げなかったライオンズにとって、これは間違いなく難易度の高い挑戦となるだろう。ランプレーが停滞気味の中、精彩を欠くワイドレシーバー陣に囲まれて、ゴフは八方塞がりになっているとも言える。トレード後、ゴフは自分がラムズの一員として必要とされていないことが次第に分かるようになったと語っていた。そのため、ロサンゼルス行きの旅行カバンの中には、多少の苦い思いが詰まっていることは想像に難くない。

マクベイHCは「ジャレッドは私が彼を尊重していたことを分かってくれていると思う。デトロイトに向かう前に実現した会話はとても良かったと思っている。われわれがひとつの組織として、また、私が1人のヘッドコーチとして、彼がここで成し遂げてきたすべての功績に感謝していることを分かってくれている」と付け加えた。

スタッフォードはトレード相手との対戦を他の試合と別物だと考えていないと話している。一方のゴフは日曜日の試合後に対戦について質問された際、コメントを完全に拒否していた。今週も対戦相手についての質問に答えないのであれば、プレーで答えを示すしかない。

そして、彼がこれからもライオンズのオフェンスをリードしていくのであれば、きちんと話す必要があるかもしれない。

【RA】