鎖骨骨折によって5週間もの間、離脱を余儀なくされていたクリーブランド・ブラウンズのクオーターバック（QB）ジョシュ・マッコウンが現地26日（水）、練習にフル参加した。いよいよマッコウンの再始動である。

マッコウンは記者に対し、30日に行われるニューヨーク・ジェッツ戦出場に向けて“順調に調整ができている”と語った。

マッコウンに関してヘッドコーチ（HC）のヒュー・ジャクソンは「ドクターからもゴーサインは出ている。今週の練習を通して判断することになる」と述べた。

水曜日の練習にフルで参加できたとあれば、マッコウンの試合出場も現実味を帯びてくる。

黒星を喫した先週のシンシナティ・ベンガルズ戦、新人QBのケビン・ホーガンは足を使ったプレーでは良い動きを見せたものの、パスゲームの中で空中戦になるとその脆さが露呈した。脳震とうプロトコル中のQBコーディ・ケスラーが今週の試合に出場する可能性は低いこともあり、マッコウンはホーガンを差し置いての出場が濃厚だ。

ケガの多いマッコウンではあるが、彼は攻撃陣をうまく使って有利に試合を運ぶことのできる堅実なパサーだ。ベテランQBのマッコウンがフィールド上に復帰すれば、ロングパスのゲームがより多くなると予想される。ケスラーのプレーには平静さと正確さが見て取れるが、彼がフィールドを縦に大きく使うことはめったにない。マッコウンの復帰と共に、先発復帰するワイドレシーバー（WR）テレル・プライアーに対するロングパスを見る機会も増えるだろう。

ケスラーがプロトコルを終えた場合、HCジャクソンが新人QBに経験値を積ませるために彼を先発に戻すか、はたまたマッコウンがそのままQBに居座るのか、この先のブラウンズQB争いには目が離せない。